PiPi's World 投稿小説

侍物語〜サムライストーリー〜 第二部
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 39
 41
の最後へ

侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 41

腹を満たした静は鎧を脱ぎ出した。

先ず胸を護る鎧を外した。

それから腰の鎧を外し、ブラジャーとパンツも脱いだ。

全裸になった静は泉に飛び込んで、身体に付着した汚れを洗い落とした。

静は泉に身を浸し、身体を丹念に洗った。

魚も居た。

捕まえようと潜ると、滝の奥に通じる穴が見えた。

『何かしら?』

気になって泳いでみた。

穴は中へと通じる。

その中を潜ると上があったので、上がってみた。

そこは洞窟だった。

静は一度、鎧などを置いて来た場所に戻り、剣だけを取るとまた戻った。
剣を持ち、洞窟に上がって地面が温かいことに気付いた。

手で触るとやはり温かい。

どうして温かいのかは不明だが、濡れた身体を温めるにはちょうど良い。

更に奥へと通じる道があった。

静は奥へと進むと、鎧を見つけた。

黒い鎧で先ほどまで着ていた鎧より豪華で、より力強く官能的な印象が強い。

静はその鎧に吸い寄せられる感じを覚えた。

その鎧を触ってみた。

艶がり、人肌を連想させた。

どうしてこの場にこんな鎧があるのか疑問だった。

静は鎧から離れて元来た道を戻ろうとした。

『待て、女』


声が聞こえて静は振り返った。

鎧が一人でに立ち上がっていた。

静は反射的に剣を構えた。

『何者だ?どうして、ここに来れた?』

ここは封印されていたと鎧は話す。

「封印?貴方は、封印されるような事をしたの?」

静は油断せずに訊いた。

『我を着ていた者が死んだ時、ここに封印されただけだ』

静の問いに鎧は答えた。

『して、女。貴様の名は?』

「静よ。貴方は?」

『我が名は、マーズ。戦と性を司る者だ』

戦と性を司る者、つまり・・・・・・・・・

「神・・・・・・・・」

静の言葉に鎧ことマーズは答えた。


『人間の間ではそう言われているな』

「どうして神がここに?」

『先ほども答えた通りだ。我を着ていた者が死に封印された』

静はとんでもない物と出会った、と思った。

『して、静よ。貴様は何者だ?』

「旅の者よ」

咄嗟に嘘を吐いた。

『流浪の者か。で、ここにはどうして来たのだ?』

「汚れた身体を洗っていたら気が付いて来ただけよ」

『そうか」

マーズは頷き、静に話し掛けた。

『主は、どうして旅を続けている?』

「旅をする理由なんて分からないわ。ただ、旅をしているだけ」

考えた事を言う静。

『羨ましい限りだ。我はここに封印された上に鎧となっている』

それのせいでここから一歩も動けない。

何年、何十年、何百年も同じ場所に居て、へきへきしているらしい。

だから、旅をするお前が羨ましいと言った。

「旅も楽な物じゃないわ。行く先々で色々な眼に遭うんだもの」

嫌な事を思い出したように静は呟いた。

『・・・・なるほど。差し詰め、男か獣にでも犯されたか?』

マーズの問いに静は、頷いた。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す