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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部
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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 32

静の三女である朱美は一人、寝室で身体を揺らしていた。

「うぅぅぅぅ・・・・・・・」

母達が虎太郎に抱かれた時から、朱美は身体が疼いていた。

友人の家に行った時もそうだ。

身体が疼いて仕方が無かった。

それを抑える術を知らないから、こうして疼くのを止まるまで待つしかない。

日が経つに連れて疼きは酷くなるばかりだ。

抑える術を静達に聞ける訳も無いので、我慢するしかない。

しかし、朱美には信じられなかった。

あの貞淑と評判の母が、あんなに乱れるなんて・・・・・・・・

『母上も虎太郎様が好きなんだ・・・・・・・』

自分の虎太郎が好きであるが、母のような気持ちかと聞かれたら分からないと言うしかない。

朱美は夜通し、疼きと闘い我慢した。

翌日、静は夢を見ずに目を覚ました。

夢を見なかったので心地良い。

布団から起き上がり静は身体を清め久し振りに鍛練をした。

それから朝食を取ったのだが朱美の様子が可笑しい事に気付いた。

聞いてもはぐらかされたが静は様子を見る事にした。

朝食を終えると静は寄り合いに出席した。

先ず江戸の話から始まり最終的には雑談になった。

静は雑談に混ざらず、鬼門堂に向かった。

別に今、返事を出す訳ではない。

ただ、行きたくなったから行く。

それだけの事だ。

鬼門堂を目指しながら静はフェシリアはどうしているか想った。

彼女は情熱的だ。

躊躇いもない。

だから自分は羨ましいのかもしれない。

『出来るなら・・・もう一度、会いたいわね』

そう静は想いを馳せた。

そのフェシリアは静に取り付いた棒である“神”にひざまづいていた。

『我が神よ。シズカはいずこですか?』

あの女に会いたい、とフェシリアは願った。

彼女だけが自分を満足させられる。

『嗚呼、会いたい。会って抱き合いたい・・・・・』

フェシリアは静に会いたいと願いながら、目の前にある猛りに口付けをした。
鬼門堂に着いた静は男が出した紅茶という物を飲んでいた。

「美味しいです」

「それは何よりです」

男は笑みを浮かべながら自身も紅茶を飲んだ。

「しかし、野犬に襲われるとは恐ろしい目に遭いましたね」

「えぇ。近頃は数も増して来たそうです」

「何と恐ろしい。静殿。帰りはこれを持って帰り下さい」

男は金属の物を出した。

「これは?」

「こちらで言えば短筒ですよ」

ただし、威力も頑丈さもこちらが上です。

男は静に短筒を渡した。

静は短筒を受け取り弄り始めた。

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