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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部
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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 20


剣を取れば無敵の虎太郎も女性の戦いには、尻ごみをしてしまった。

それでも仲介する虎太郎。

二人は渋々ながら従った。

しかし、目も合わせようとしない。

『不味い雰囲気で・・・ござるな』

こんな雰囲気は御免被りたい、と虎太郎は思わずにはいられなかった。

静は、フェシリアの家の中にある風呂の中で身体を洗っていた。

石鹸で身体を泡立たせて、身体を丹念に洗う。

本当は秘所も洗いたい所だが、棒があるから洗えない。

仕方なく諦めた。

フェシリアの風呂は、西洋の風呂で、とても気品ある形をしていた。

湯に体を沈めながら、どうしたら良いか思い悩んだ。

風呂に来たのも、一時的に考えを中断する為でしかない。

しかし、どんなに考えてもやはり、答えは直ぐに出なかった。

一時間ほど風呂に入りながらも、答えは出ず、憂鬱な気持ちで部屋へと戻った。

部屋に戻り、脱いだ鎧を身に纏った。

そこで目を覚ました。

突然なのだ。

この世界に来る時も去る時も。

掛け布団を退かして、静は起き上った。

直ぐに鎧を脱いで、寝巻に着替えて今、起きたように偽装した。

偽装工作をした静は、何食わぬ顔で顔を洗い、何時もの服になった。

そして朝食を瑞穂、理緒の三人で取った。

「母上、今日は私と理緒に稽古を付けて下さい」

食事の席で瑞穂は、静に頼んだ。

「良いわよ」

静は快く承諾した。

食事を終えると直ぐに道場へ向かった。
静は胴着と袴を穿き、木刀を構えた。

瑞穂は木刀を顔より上に構える上段にした。

互いに向き合い、動きを見る。

瑞穂が先に動いた。

上段から振り下ろす。

それを正眼に構えた静は左に裁き、袈裟掛けに切り落とす。

瑞穂は避けようとしたが、木刀を落としてしまった。

しかし、頭から突っ込んで組み打ちに持ち込んだ。

剣術は、何も剣だけで勝負する訳じゃない。

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