侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 14
「それで何の用だ?」
フェシリアは、二人分の酒を用意しながら聞いてきた。
赤い色で血のようにも見えるが、ワインと呼ばれる酒らしい。
「実は、私の、秘所に食い込んでいる物を抜いて欲しいんです」
「お前のマ○コにある物?ああ、神の一部か」
フェシリアは、思い出したように言い、ワインをグラスに注いだ。
「何で抜く必要があるんだ?あれは、神の一部で、それを付けているのは、名誉なんだぞ」
どうやら、ここでは、あの棒は名誉な代物らしい。
だが、静から言わせれば、凶暴な物でしかない。
いつ発情して、自分を淫らにするか分かった物じゃない。
「私の居る国では、そうではないんです」
女は妄りに肌を見せてはいけないし、夫以外の男と親しくしてはいけない、などを話した。
「随分と住み難い国だな」
フェシリアは静にグラスを渡して、自分のグラスを煽った。
「ここに来れば、抜ける方法があると聞いたのですが」
「まぁ、無い事は無いが・・・・先ずは、見せてくれ」
「ここで、ですか?」
「肌を合わせた同士だ。何を恥ずかしがるんだ?」
フェシリアの意地悪な問いに、静は顔を赤くした。
「初心な奴だ。それより早く見せろ」
再度、言われて静は下の鎧を外した。
黒い下着を脱いで、真正面に立つフェシリアの前に曝した。
「昨夜は、あまり気にしなかったが、中々の一物だな」
静の秘所に取り付いた棒を見ながら、フェシリアは感想を述べた。
静の秘所に取り付いている棒は、線のような糸を太腿辺りに巻いている。
そして僅かに動いている。
「私には、家族が居ます」
「夫か?」
「いいえ。夫は死にました。娘が3人。後は、旅に出かけた男の人です」
「男か。で、その男が好きか?」
「好きです」
だから、男が帰って来る前に、何としても抜いておきたいと静は言った。
「私には理解できないな」
フェシリアはグラスを煽り、ワインを飲み干した。
「神に貫かれる事が、至高の喜び。他の男に貫かれるのは、嫌だ」
「・・・・・・」
静はフェシリアの言葉が何となく理解できた。
もしも、自分もここに生まれていれば、そう思っていた事だろう。
「で、話を戻すが、その棒に“奉仕”するようになったのは何時からだ?」
「まだ、4日位です」
「4日か。それならまだ抜けるな」
7日ほど経つと、抜くのに苦労するらしい。
「まぁ、4日でも抜くのは辛いが」
「そんなに辛いんですか?」
「あぁ。前にも抜いた事があるが、その女は半日ほど呻いた」