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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部
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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 12

鎧の他に踊り子の衣装に水の中で泳ぐ衣装などもあり手に入れた。

店の主は、何も聞かずに安い値打ちで売ってくれた。

家へと帰った静は買った物を部屋の押し入れに隠し、何食わぬ顔で瑞穂達と食事をした。

珠美は今日も友人の家らしい。

夕飯を食べながら、静は今日も昨日の夢を見れるか考えた。

もしも見れるなら、棒を抜く方法を教えてもらおうと思った。

夕飯を食べ終えた静は、風呂に入り、早々に寝る事にした。

部屋に行き、鎧を着た。

これを着れば、また見れると根拠も無いのに思った。

鎧姿のまま布団に入り、代々家に伝わる家宝、“大和安定”を手にした。

祖父の代から伝わる名刀で常に手入れがされているから素晴らしい切れ味を誇る。

安定を敷布団の中に入れ、抱き締める形で眼を閉じた。

そして寝た。

静が眼を開くと昨夜と同じ場所に立っていた。

腰には安定が鞘に収まっていた。

「・・・ここより北へ行けば良いのね」

フェシリアから言われた事を思い出し歩き出した。

歩く度に夢か現実かの区別が付かなくなる気がした。

自分は間違いなく意識を持っているし、歩いている。

風が吹いては頬に当たる感覚も本物だ。

だが、今は現実か夢かのどちらかを考えるよりも先にやる事がある。

自身の秘所に取り付く棒を抜くのが先決だ。

今でも、歩く度に自身の秘所を突き上げられる。

だが、我慢できる方になってきた。

どれ位、歩いたかは分からないが、人里が見えてきた。

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