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ちぇんじ☆パニック
官能リレー小説 - その他

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ちぇんじ☆パニック 6

そう言うと裸のままベッドのふちにドカッと座った
「あの…下…」
「ん?」
着替え終わった佳乃ちゃんが顔を赤らめ下を指差した
巨胸が邪魔でよく見えなかったがおそらく足をおっぴろげ股間をさらしているのを言っているのだろう
「あぁ!!ご…ごめん」
ギュッと足を閉じる。いつもなら足の間にあるモノがないのが今更ながらに感じられる
「じゃ…じゃあもうすぐ両親が帰ってくるので私は帰りますけど…くれぐれも自分は女の子だということを忘れないでくださいね」
そう言い残し俺の姿をした佳乃ちゃんは帰って行った

「は〜〜あ」
大きくため息をつきベッドに仰向けで倒れ込む
1タイミング遅れでボヨンと巨大なオッパイが揺れ重力により少しつぶれる
「女の子になって自分とエッチして…はぁ…明日から大丈夫かな俺」
そう言うと手を股間にあてがう
昨日まで大事な相棒がいたその場所は今現在、のっぺりとしたなだらかな肉の丘になっている。覗き込むと黒い茂みがあるだけだ
今更ながら女の子になってしまった実感が湧く
「あーあーあー」
確かめるように声を出す。昨日までの声変わりした野太い声ではなく高い、女の子しか出せない音域の声
日々鍛え浅黒く日焼けしていた太い腕と足は触れると折れてしまうのではないかと思えるほど細く白くなっている
今まで男として生きてきたもの全てを失ってしまった。体を鍛え格闘家を目指していた屈強な肉体、そして日々を過ごしてきた体
代わりに与えられたのは弱々しい女の子の身体、知り合いに会っても誰も自分と認識してはくれないであろう女性の身体である
か弱い・・・本当にか弱い女の子の身体。その時、俺は佳乃ちゃんがかつてレイプされたと言う話を思い出したのだ。
この身体は・・・自分の身も守れない弱い身体なんだ・・・その結論に俺は身震いしてしまう。
なら、少なくとも自分の身を守るぐらいはしておかないと・・・
幸いにも、俺は身体は弱くなったが、格闘技の知識はしっかり残ってる。
鍛えなきゃな・・・最低限は・・・
俺はそう思いながら、洋服箪笥を漁ったのだ。

箪笥の中には、綺麗なのや、可愛らしい服……その中にようやく目当ての物、白いジャージの上下を見つけた。
取りあえず今日少し身体を動かして……明日の朝から本格的にトレーニング。男の身体程動かないだろうけど、俺が毎朝やってるみたいに少しずつでもやれば、自分の身ぐらいは守れるだろう。
俺は佳乃ちゃんになりきる事と同時に、身体を鍛えていく事にしたのだ。


そんな日から数週間・・・
夏休みまでの数日間を何とかバレずにやり通し、夏休みも半ば・・・
俺は毎朝の日課のランキングで、稽古に使う神社の境内まで行った。
そこでは既に先客が・・・俺は、その人物に声をかけた。
「おはよう、正隆」

元、俺の身体……にっこり笑って口を開いた。
「おはよう、佳乃」
間違いを避ける為、俺は『佳乃』、彼女(彼?)は『正隆』・・・俺達は、お互いをそう呼ぶ事にした。
「今日は遅かったね・・・俺、結構待ったよ」
大分と男言葉が身に付き、もう他人には違和感無く聞こえると思う。
「身体と頭が違和感無く動くようになったからじゃない?・・・そんなに遅れて出ていないわ」
俺も何とか女言葉をこなせるようになっていた。
お互いにこうやって練習していた賜物だ。
「さっ、稽古始めましょうか」
俺がそう言うと、正隆も頷いて稽古が始まった。

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