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南の島の大王は…
官能リレー小説 - その他

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南の島の大王は… 7

ウンボ・ド・ナナナ。王の従兄で海軍大将。この男も王と同じく外国への留学経験があるのだが、こちらは王とは違って真面目な優等生だった。だが野心家で、密かに王位を狙っているという噂だ。現在、王の立場にある俺としては、こういう奴の存在は悩みの種である。

「う・・・うむ・・・しかし、こういうのは時の運と言うしな・・・」
「何をおっしゃいます陛下!!これは我が国の最重要課題に御座います!!恐れながら王妃様もご同様のお考えにございます!!王妃様は世継ぎが出来ないのは、自分の不徳である!!陛下が気に入るような娘を国中から募集せよと自らこの件の陣頭指揮を執って御出でです」
「何!!王妃がか!!」
(一体何を考えてるんだ彼女は?)
「とにかく!!陛下の後宮に側室を入れる事は、既に決定事項です!!よろしいですね!!」
よろしくは無いが、俺と王妃は現在共犯関係にある。(というか現在の俺は、事実上彼女の傀儡に過ぎない)
彼女が同意している以上俺に選択の余地は無かった。
(とにかく一度王妃と話合わないと・・・)

さっそくその晩、俺は寝室で王妃に事の子細を話して尋ねた。
「そう、王室庁の長官がそんな事を…」
「そんな事を…じゃないよ。一体どういう事なんだ?説明してくれ」
「何も説明する事なんて無いわよ。あなたに子供を作って欲しいの」
「で…でも俺は本物の国王じゃないんだぞ?そんな事をしたら王朝の乗っ取りだ!」
「そう綺麗事ばかりも言ってられなくなって来たのよ。もう三年もあなたと私との間に子供が出来ない事で、次の王位を密かに狙う者達が各方面で暗躍し始めたらしいの」
「えぇ!?」
「野心家のウンボはもちろん、あのアババの馬鹿さえ次の王位を意識し始めたわ。既にナナナ族はアババ派とウンボ派に二分しつつあるのよ。もし宮廷内部での争いが激しくなれば、常日頃からナナナ族の統治に不満を抱いている他の部族達は一斉に反乱の兵を挙げるでしょうね。そんな事になったらマダタスカル王国はお終いよ」
「し…知らなかった…まさかそんな事になっていたなんて…」
俺だってこの三年、王妃の言いなりとはいえ、一応この国を治めて来たという自負はあった。
それなのに水面下で行われていた事は全く感知していなかったのだから、まったく裸の王様も良い所だ。
「でも君は一体どこからそういう裏情報を得てるんだい…?」
「まあ、私も信用できる情報ルートを持ってるって事よ♪」
「はあ…」
どうやら王妃は予想以上にやり手のようだ。
「とにかく、そういう訳であなたの子づくりは急務なの!次代の王を生んで王の血筋は健在だって事を国中にアピールするのよ!野心家共にこれ以上変な気を起こさせないためにね!こうなったらナリフリ構ってられない!ナナナ族でも他部族でも、王族でも国民でも、外国人だって構わないから、気に入った女が居たら、バンバンやって孕ませるのよ!大丈夫、王であるあなたが求めれば誰だって拒まないわ!私も子供は要らないつもりだったけど、もうそんな事言ってらんないわ!さっそく今夜から中出し解禁よ!しっかり孕ませてね…国・王・陛・下♪」
そう言いながら王妃は俺の腕に抱き付き、爆乳を押し付けて来た。彼女にとっても、全てが自分の意のままになる今のこの体制は維持したいのだろう。実際、彼女の出身部族であるラララ族は大変優遇され、国の重要なスポットにラララ族の者が登用されるケースが増えて来ている。

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