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南の島の大王は…
官能リレー小説 - その他

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南の島の大王は… 1

マダタスカル島……南太平洋に浮かぶ常夏の国である。昔はいくつかの部族に別れて争っていたが、今は統一されて王様が統治している。国の収入の大半は観光。あとはバナナやタバコくらいしか無い小さな国だ。

俺、鈴木三郎がこのリゾート地に一人でやって来たのには聞くも涙、語るも涙の哀れな悲しい物語がある。
今年、俺は生まれて初めての彼女が出来た。嬉しかった。数回のデートを重ね、ついにベッドインの時を迎えた俺達に(というか主に俺に)悲劇が訪れた。
チ○コが起たなかったのだ。
初めてで緊張していたせいか……いや、今となっては理由などもうどうでもいい。俺はインポのレッテルを貼られ、彼女は去って行った。そして俺は傷付いた心を癒やすため、そしてあわよくば素敵な女性との出会いを求めて一人、この南の島にやって来たのだが……まさかあんな事になるなんて夢にも思わなかった。

それは、空港で入国手続きを済ませて、予約したホテルに向かう途中だった。俺の目に信じられない光景が飛び込んで来た。
街中をなんと戦車が走っているのだ。それも何台もだ。俺がポカンとしていると、反対側から武装したゲリラらしき十数人の男達が出て来て、なんと戦車を攻撃し始めたのだ。街中でいきなり戦闘が始まり、俺も周りの人々も一目散に逃げ出した。決して政情不安定な国ではないはずなのに……一体何が起こったというのか。

どこをどう逃げたかは覚えていない。気が付くと俺は銃を持った兵士達に取り囲まれていた。彼らの制服にはマダタスカル国軍の紋章が付いていた。殺される……と思った俺の前に一人の女士官が進み出て言った。
「ご無事で何よりでした王様!」
「王様?俺が?」

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