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快楽ゲーム
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快楽ゲーム 8

エリも知っているパスタ店で、3人は世間話や笑い話で和んでいた。

「あ、わりぃ。ちっとダチに電話してくるわ」

話の途中で思い出したように、小池は席を立つと、エリに分からない程度に岩田と目配せし、店の外に出ていった。


店の脇にある路地に来ると携帯を取りだし、見知った登録番号を呼び出す。
「あ?オレだよオレ。ばっか。詐欺じゃねぇって。」
小池はヘラヘラと笑いながら言葉を続ける。

「お前んち、どうせあいてるだろ?今から使わせてくんね?マジいい事あるからさ〜。あと、お前の仲間で体育系のごつい奴らいたよな。5.6人呼んどけよ。あとビデオカメラ貸せって。」
 携帯をしまって店に戻ると、岩田とエリはますます盛り上がっていた。椅子に座ると、さっそく岩田が嬉しそうに声をかけてくる。
「エリちゃんも行くってさ、年末のスキー!これで女の子二人だ。」
 年末年始にエリが一人で居ると聞いた岩田が、早速彼女をスキーに誘ったようだ。地元に帰らないワル仲間と別荘を借りて年越しスキー旅行は、いつも何人かの女の子を”調達”しての乱交パーティが本当の目的だ。エリなら楽しませてくれるだろう。
「やり!そうだ、エリちゃん今日これから暇?
 スキーにも行く体育大のダチとプロモビデオ見るんだけど、一緒にどう?」
 エリは断らないだろうと小池は思っていた。
スキーはかなり好きなようだし、年越しスキー旅行に来るつもりなら、そのメンバーとも親しくなりたいはずだ。
「せっかくだし、マミも呼んでみるか?いい顔合わせになるじゃん。・・・あ、マミって今度一緒にスキー行くコ、面白い女だよ。」
 だめ押しの一手にエリは頷いた。家に帰ってもどうせ一人だ。一人で居られない性質のエリは、年末のスキー旅行にもどうしても行きたかったので、ここで気まずくなるのは避けたかった。


 小池と岩田につれられて、エリは彼らの仲間のマンションを訪れた。
しゃれた作りのデザイナーズマンションに、目を丸くすると、小池が笑って説明する。
「鈴木オサムって奴の家なんだけどさ、こいつも親がすっげー金持ちでさ、こっちの大学に入ったからって買ってくれたってさ。今度スキーで使うのもオサムん家の別荘だから。
オーディオシステムも凄いから、かなり楽しめるぜ。」
 カズオやアキラも裕福な実家から相当の仕送りを受けて贅沢な学生生活を送っている。彼らはそういうグループなのだろうとエリは一人で納得する。

 大柄なみるからにスポーツマンといった青年がさわやかな笑顔でエリを中に迎え入れる。
浅黒く、彫りの深い顔立ちのなかなかハンサムな彼が、鈴木だった。
「よろしく、カズオの彼女かぁ、可愛いね!あいつ実家に帰ったって?残念だな、一緒にスキー行きたかったんだけど。」
 ひろびろとしたリビングには、彼の友人がさらに3人。全員が見事に体育会系の逞しい青年だ。スポーツマンらしく背筋をのばして挨拶する彼らにエリはたちまち好感を持った。
「佐々木です。」「中沢です。」「よろしく、鈴木シンイチです。」


 壁一面のスクリーンにプロジェクタを使って、プロスキーヤーのプロモビデオを流しながら、彼らがスキーの話題で盛り上がる。さすがに体育大の学生だけあって腕には自信があるようだ。
「難易度の高いコースではさ、やっぱり膝が重要だと思うんだよね。」
「膝もだけど、腰と股!」
 次第にエキサイトする彼らをほほえましく思いながら見ていたエリを気遣うそぶりで、池田が横に座って話しかけてくる。
 グラスにさりげなく酒をつぎ足し、酔いがまわってしどけない風情エリにからだを密着させる。
「エリちゃんは、上級者コースは行く?
 こいつらにつきあって無理させられると怪我しちゃうからさぁ。」
「私 けっこうパワフルですよぉ」
 ミニスカートからのびた太ももをするすると撫でさする。

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