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快楽ゲーム
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快楽ゲーム 7

「もっといじれよ、寝ながらケツ振りそうだな。」
 三流エロカメラマンと化している小池は、エリの色っぽい反応に嬉しそうにシャッターを押す。
 あどけなくも艶めかしい、なんともアンバランスなエリの寝姿にそそるものを感じながら、先ほどから気になっていることを確かめてみた。
「・・・先輩、さっきのビデオ・・・あれ、売るんですか?」
 小池の顔に、またワルそうな嗤いがあがる。
「この写真をネットにアップして客を集めるんだよ。
 さっきの適当に切っても、三本位は作れそうじゃん?」
 眠りながらも卑猥なポーズを自然ととっているエリの身体を思う存分撮影し、さらに胸や性器のアップをメモリーの限界まで撮りまくると、小池はさっさとメモリーをバックに納める。
 アキラが確認したのは、だいぶ間の空いた後だった。
「・・・・マジすか?」
今度は小池もすぐに答えなかった。
 寝室からリビングに戻り、コーヒーを淹れる。夜明け近い時間だ、酒よりコーヒーのほうがふさわしい。
「なあ、エリちゃんってカズオの本命じゃないよな?一応、確認しとかねーと。」
 確認する理由がわからずアキラが見返す。
「ネットオンリーだけどさモロ見え本番だからな、本命だったら後々ヤバいじゃん?」
「やっぱ、マジなんすね。先輩んとこ実家が金持ちなんだと思ってました。・・・カズオに言っといた方が、いいっすよ。止めないと思うし・・。」
 コーヒーをブラックですすりながら、アキラが吐き出すように言う。エリがどう思っているかは別として、カズオはエリと長くつきあうつもりは無いはずだ。でなければ、自分や先輩達にエリの体を好きにさせるはずがない。むしろカズオは先輩達の共犯者になり、率先してエリに淫らな姿をテープに収める手伝いをするはずだ。
 
 
「そうか。よかった!おまえにもカズオにも損な話じゃねえし、カズオにはおまえから言っておいてくれよ」

「え…」

アキラが何かを言う前に小池は立ち上がると、意気揚々と岩田達の中に混ざり横になってしまった。

「……」
アキラは先輩達のやり方に反論できないながらも苦々しさを感じていた。正直、エリはいい金づるになるだろう。自分もうまい汁が吸える。
ブラックコーヒーの飲みすぎか、多少ムカついた胃をさすりつつ、エリのあどけない淫らな姿や痴態を思い浮かべながら結局辺りが明るくなっても眠れずにいた。

 昼近い時間になってから、5人はカズオの家を出て駅に向かう。同郷のカズオとアキラは一緒に新幹線に乗り込む。席につくなり眠そうに大あくびをするカズオを見やり、アキラはため息をつく。
 小池に言われたことはカズオに伝えるべきだろう。だが、自分で言うのはなんとなく嫌なアキラだ。この時点でエリの先行きははっきり言ってどうでもいい気分になっている。昨夜、あれだけやりまくって疲れた表情のエリは、なんの警戒も見せずに先輩達の『送る』という台詞にうなづいていた。それを見た瞬間に、アキラは先輩達を止める気をなくしてしまった。
 それはまあ、処女でこそなかったが不慣れだったエリをあそこまで淫らにしたのは、カズオと、頻繁におこぼれにあずかったアキラだ。だが、エリも存分に男を堪能したのだからそれでいい。今頃は先輩と、メルアドの交換くらいしているだろう。
 だから、アキラの悩みはカズオへどう切り出すか、それだけだ。面倒なことを押し付ける先輩にうらみに似た気持ちを抱きつつ、居直った感でアキラも休息のため目をつぶった。例の話は、地元に帰ってから・・・それで十分だ。


 一方のエリは、小池、岩田とともに昼食をとっていた。

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