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犯してMYマザー
官能リレー小説 - その他

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犯してMYマザー 5

「はい…?」
振り向くと、金髪に青い瞳の美少女が涙目で僕の真後ろにいた。
「て…天使…っ!!?」
僕は思わず叫んだ。
なぜならその少女、背中から白い翼を生やし、頭の上には光る輪っかが浮いていたからだ。
さらに言えば、彼女自身が地面から数十センチの所に浮かんでいたからだ。
天使の少女は言った。
「あ…はい!私、天使をしております、ルクシエルと申します。さっそくですが、欲望の箱を返していただきに参りました。…まさか異なる時間軸にいるとは思わず、探すのに少々手間取ってしまいましたが…あなたが持ってる事は判ってるんですからね!さぁ!早く箱をお返しください!」
まくし立てながら詰め寄って来る天使、だが僕には何が何だかサッパリ事情が解らない。
「ま…待ってください!僕、欲望の箱なんて物、知りませんよ!」
「むぅ〜!!シラを切るおつもりですか!?隠し立てすると為になりませんよ〜?」
「だから本当に知らないんだって…!!……いや、待てよ?“箱”って言いました?」
「ええ、箱です」
「それってもしかして、表面に古めかしい木彫りの装飾がされてて、金色の留め金が付いてるヤツ…?」
それを聞いてルクシエルの顔色が変わった。

「それです、それです!、大正解!、大正解です!!・・・で、ででで、どこに!、どこにあります!!」

やかましく一方的な口調にうんざりしながらも、飛鳥は箱が開いてからの事をかいつまんで話す。
話を聞き終わったルクシエルはがっくりとうなだれながら言った。

「つまり、箱が発動してしまったんですね・・・こまったなぁ・・・」
「僕の方だって困ってますよ・・・こんな事に飛ばされて!」

事情の知らない飛鳥を責める訳にもいかず、かといって使ってしまったものはどうする事もできない訳で。

「わかりました、わたしもあの箱の回収は必要ですし、貴方を元の時代に戻さなければいけない・・・1つずつ『因果』を解いていきましょう」

ルクシエルが何やら呪文のようなものを唱え、飛鳥のおでこに指をタッチすると、そこが一瞬煌めき収束する。

「はい、これで時任弥生と美沙は貴方を『身内』として認識します・・・この2人と性行為をして因果を晴らしてください」

「ええぇっっ?!!」

驚いた声を上げる僕、言いたいことを言って満足したルクシエルと言う天使はその場から現れた時と同じように姿を消したのだ。
そして、動き出す時・・・
僕と母さんの目が合う。

「あら、どうしたの飛鳥さん」

母さんがそう呼ぶ。
ああ、そうか・・・
今の母さんは僕より年下なんだ。
あの写真の頃の母さん。
そう言えば僕には同い年の叔母、明日菜がいるんだけど、この頃の母さんと今の明日菜はよく似てると思った。
ならこの分だと祖母・・・つまり美咲ママも現代の母さんぐらいの年齢の筈だ。
そんな事を考えてたら、母さんが怪訝な顔をしている。

「どうかしたの?、飛鳥さん」
「あっ、いやっ!、何でもないよっ、かっ、いや、や、弥生っ!」

思わず母さんと呼びかけて慌てて呼び捨てしたけど母さんは笑ってる。
天使の言ってた身内って関係がいまいち分からないけど、こう言う呼び方でいいみたいだ。

「一緒に家まで帰りましょ、ママが待ってるし」
「あっ、うん」

丁度この時期に美咲ママが独立して喫茶店を始めたって聞いた事がある。
その後、僕と明日菜が生まれててんやわんやだったと笑い話のように言う二人・・・
もしかしたら、僕や明日菜の父親が誰か分かる事になるのだろうか・・・

所々変化はあるものの、余り変わってない町並みを歩き、良く知る美咲ママの喫茶店へ。
新装開店の花が飾られピカピカの建物。
まだオープンしたばかりと言う事は約20年前。
母さんは多分まだ14歳じゃないか!
て、事は美咲ママは32歳。
50代になっても美人なのに、この頃はママ目当てにお客が大挙して来たってぐらいだったらしい。

店の前に来ると『定休日』の看板。
確か休みは変わってない筈だから、定休日だと日曜日か祝日。
オフィス街に近いから平日は休みにできないのだ。

その休日に制服って事はグラブ活動かな?
母さんが何かやってたかなんて聞いた事がなかったけど・・・

「今日は学校だったの?」
「うん、授業じゃなくて野球部の応援だったの」

ああ、そう言えば聞いた事ある。

母さんの同級生でプロ野球入った選手がいたって・・・
『ファンだったんだ』なんて言ってたな、そう言えば。
そんな事を言いながら、喫茶店の裏手の玄関から中に入る。
一階が店舗、二階三階が住居と言う作り。
勿論よく分かっている。

そして、玄関から階段を上がってリビングに行くと、現代の母さんそっくりな美人・・・
美咲ママがいた。

「お帰り、弥生、飛鳥くん」

美咲ママは僕の事を『あっくん』って呼んでたから多少違う。
でも『身内』って関係なのか、知ってる風に言う。

「ただいま、ママ・・・帰りに偶然だけど飛鳥さんに会っちゃったんだ」

明るくそう返す母さん。
現代の母さんも明るいけど、この年齢の母さんはまるで無邪気だ。

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