侍物語〜サムライストーリー〜 29
「・・・・・うっ・・・くっ・・・・うぅぅぅぅ」
歯を食い縛り耐える。
これも修業だ。
そして自分に対する罰なのだ。
自分に言い聞かせた。
だが、反抗するように身体は、棒の剛直な物に感じてしまう。
それに応じるように棒も舌も動く。
「ま、負けない・・・・・・・」
歯を食い縛り過ぎて、血が口から流れ落ちた。
血が地面に落ちると、棒は急に大人しくなった。
『どういうこと?』
内心、これで解放されるという安堵の気持ちが出てきた。
だが、一抹の不安もあった。
何か企んでいるのでは?
静が謝ると、瑞穂と理緒も謝罪してきた。
「いつ虎太郎様が帰って来るか、分からないけど、それまでは、理緒と関係を持っても良いですよ」
「母上・・・・」
「貴方達も虎太郎様を想えばこその行動。咎める訳にはいかないわ」
「・・・・ありがとうございます」
瑞穂と理緒は小さい声で礼を述べた。
「私は、汗を流して来るから、夕飯の支度をお願い」
そう言って、静は瑞穂の部屋から出て行った。
風呂へと着いた、静は既に薪をくべて、温めておいた風呂へと入る。
一般家庭などにある、五右衛門風呂ではなく、大名などが使用する、檜風呂だ。
亡き夫が稽古をした大名から譲り受けた風呂で、薪をくべると自動的に温まる代物だ。
静は、戸を閉じて袴などを結んでいた紐を解こうとした時だった。
再び快楽が襲い始めたのは・・・・・・・
「あぐっ!?」
思わず声を出し、両手を濡れた床に着く静。
ズンッ!?
また強力な一撃をもらった。
しかし、今度は前ではなく後ろから。
「ま、まさか・・・・・・・」
静は、喘ぎ声を出しながら、袴を退かしてみた。
「あ、あああ・・・・・・・・」
静は信じられない光景を目の当たりにした。
棒が穴を貫いていた。
秘所ではなく尻の方にだ。
『二つの穴を同時に犯された』