魔法?の杖 3
「ほんとに来ちゃったし…夢じゃないよな…」
ギュッ…頬をつねるが痛い。夢じゃないようだ。
「最高の杖だな…ちょっとコンパクトにするために携帯に変形させるか…杖をちゃんと願いも叶う普通の携帯にして。」
また杖がピカッ!!と光りだした
……コトッ…
テーブルに携帯がある。多分魔法の杖だ。
「便利だなぁ、」
そうこうしていたら、陽子が来た。
「ごめんごめん、ちょっと部屋片付けてたの…もう片付いたから、いこ」
と言って、二階に上っていった。
その後に付いていく。
……………。
「狭いけど入ってね」
にっこりと笑いながらドアを開ける。
ガチャ…。
陽子の部屋がどんなのか、期待を膨らましている。
そして視界に陽子の部屋が広がる。
「割には広いじゃん」
狭いと言っているが、実際は家具等を置いてもひとが十人程度が寛げるスペースがあるのだ。
「そうかな?まぁ早く座って」
陽子にそう言われて適当な椅子に座るがその椅子も座り心地抜群であった。
「なんか久しぶりだなぁ…穣君と遊ぶの…」急に切り出してきた話すこし戸惑う穣。
「えっ、昔って一緒に遊んだっけ??」
頭に?マークが浮かぶばかりだ。
「私達幼馴染みでしょ!?小中学でも一緒のクラスだったし…ほらっ…ほらアルバムにも書いてあるじゃん…忘れちゃった??」
悲しそうな顔でみる。杖の細工で昔からの幼馴染みという設定になっているらしい。
まぁ嬉しい誤算だが…
しばらく沈黙してしまうが…
「ねぇねぇ、久しぶりに野球ゲームの対戦しようよ」
と沈黙を破ってくれた。