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不知火家メイド隊
官能リレー小説 - その他

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不知火家メイド隊 61

不知火家メイド隊・情報管理部隊隊長・紫 菖蒲(ムラサキ アヤメ)。
若干十歳という不知火家メイド隊最年少メイドでありながら、不知火家メイド隊の幹部として情報管理部隊の隊長という重責を担う彼女は、二つの心を持っている。
一つは主人格である紫 菖蒲。
彼女は今までのやり取りを見れば分るとおり、歳相応の元気一杯の少女で、不知火家メイド隊でも周りの人々に可愛がられており、主人である恭介との関係も、主人とメイドと言うより兄妹のような関係である。
そしてもう一つの人格こそが、通称『アイリス』彼女こそが不知火家メイド隊・情報管理部隊の真の隊長である。

彼女は八歳でMIT(マサチューセッツ工科大学)を主席卒業した天才少女で、その頭脳は卒業後彼女の進路を巡り、数多の有名企業や名門大学の大学院、NSAのような国家機関などが熾烈な争奪戦を行なった程だ。
ところが、彼女が選んだのは、有名企業への就職でも、名門大学の研究員でもなく、不知火家のメイドに成る事であった。
アイリスが不知火家のメイドに成った経緯は恭介も聴いたことはないが、不知火家のメイドとなってからの彼女の働きは凄まじく。
事実それまでどちらかと言うと苦戦を強いられていた不知火家のIT関連企業が、日本最大。世界でも有数のシェアを誇るまでに急成長を遂げたのは、彼女が不知火家メイド隊のメイドに成ってからだった。
今回も恭介の祖父である健介たっての頼みで出向していた程で、ある意味この不知火家で唯一主人である恭介と対等の存在であると言っても過言ではない。
「今回はありがとうねアイリス。おかげで助かったよ」
「フフフ・・・他ならぬ我が主殿の命令だからな。まあ、天才であるわらわの手に掛かれば何ほどの事もない」
アイリスは簡単に言ったが、実際は不知火家のIT関連企業が軒並み潰れるかどうかの瀬戸際だったらしい。
もしも、不知火家のIT関連企業が軒並み潰れれば、不知火財閥もダメージを被り、引いては日本経済全体にも悪影響を及ぼしていただろう。
それを考えれば彼女の功績はどれほど称えられてもおかしくはない。
「お礼をしなくちゃね。何か欲しいものは有るかい?」
「いらぬ。主殿のお心は嬉しいが、特に欲しいものなどない」
「そう言わず何かないの?何ならして欲しいことでも良いよ?」
「ほう、それは本当か?」
恭介のその言葉にアイリスは何かを思いついたような表情を浮かべる。
「うん!僕に出来る事なら何でも言ってよ」
「何でもじゃな?」
「うん!」
「ホントにホントに何でもじゃな?」
「うん!もちろん!」
「それでは・・・」
アイリスは口元に小悪魔のような笑みを浮かべると自らの望みを口にした。
「ええええええ!だ、ダメ!ダメだよ!!」
「何故じゃ?」
「だ、だってアイリスはまだ子供じゃないか!」
「何を言っておる。主殿とて始めては、わらわと同じ歳であったと聴くぞ?」
「そ、それは・・・でも・・・」
「・・・嘘吐き」
「うっ!」
「主殿。そなたつい先ほど「僕に出来ることなら何でも言ってよ」と言ったばかりじゃろ?」
「そ、そうは言っても・・・」
「念を押したら「うん!もちろん!」とも」
「・・・・・・・・」
「フフフ・・・決まりじゃ!では、始めるとするか!」
そう言うとアイリスは早くも自ら着ている服を脱ぎ捨てていく。

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