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不知火家メイド隊
官能リレー小説 - その他

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不知火家メイド隊 60

「「「「「「「「「「「「「お帰りなさいませ!!恭介様!!」」」」」」」」」」」」」
「うん!ただ今みんな!!」
生徒会長であり、不知火家メイド隊・情報管理部隊副隊長でもある青崎 聖(アオサキ セイ)と放課後の生徒会室でエッチした恭介は、普段よりも遅い時刻にようやく屋敷に帰宅した。
「遅くなってごめんね皆。明媚も・・・」
「いいえ恭介さま。お気遣いなく。主人の突然の予定変更に合わせる事もメイドの務めです。それに舞葉やシェイラから早くに連絡が有りましたので、むしろ普段よりも余裕を持って支度が出来たほどです」
そう言って明媚は柔らかな笑みを浮かべる。
「ですが、一人待ちくたびれている者がおりますので、その者の対応は恭介様ご自身でお願い致します」
「え?それって・・・」
恭介が疑問を口にするその前に、
「お兄ちゃん帰ってきたー!?」
元気の良い声と供に、メイド服を着た十歳ほどの幼女が恭介の体に飛びついてきた。
「ぐわっふ!?」
140センチ程の幼女でも、助走を行い思いっ切りタックルを行えばそれなりの衝撃を生み出せる。
普段特に鍛えている訳でもない恭介は、この衝撃にあっさりと床に倒れこんでしまう。
「あははは!お兄ちゃん!ようやく帰って来たぞ!さあ!約束通り一緒に遊ぶぞ!アハハハハハハ!!!」
何が楽しいのか良く分らないが、元気一杯の笑顔を浮かべて、少女は恭介の体に抱きついてくる。
「何だ帰ってたのか菖蒲」
そう、このやたらと朗らかで無邪気な少女こそ、不知火家メイド隊・情報管理部隊隊長・紫 菖蒲(ムラサキ アヤメ)である。
「うん!アイリスのお仕事が終わったから、ようやくお家に帰ってこれたの!」
菖蒲はまるで子犬のように嬉しそうに恭介の体に顔を擦りつける。
「聴いてよお兄ちゃん!酷いのよ!真理香のババアったら、私だけ置いてさっさと一人で帰っちゃうんだから!」
菖蒲は頬を膨らませながら、プリプリと可愛らしく怒りを表す。
「仕方ないよ。真理香は他にお仕事が有ったんだから・・・それに今回の仕事は菖蒲じゃなくちゃ出来ない仕事だったんだろう?」
「私じゃなくてアイリスだけどね。でも、言われた通りお仕事ちゃんと終わらせて来たよ!褒めて!褒めて!」
「うん!ありがとう。良い子、良い子」
「えへへ」
恭介に頭を撫でられて、菖蒲は満面の笑みを受かべる。
「お兄ちゃん!後でアイリスにも良い子。良い子。してあげてね!!」
「ああ、もちろん」
「うふふ・・・ねえねえお兄ちゃん何して遊ぶ?」
「悪いけど遊ぶ前にご飯とお風呂が先ね」
「お風呂!?ハイッハイッ!入る入る!お兄ちゃんと一緒にお風呂入る!」
そう言うと菖蒲は早くも服を脱ぎながら浴場の方へと駆けて行った。
『K・O!』
「ぐああ!また負けたぁ!!」
「アハハ!お兄ちゃんは相変わらずゲーム弱いなぁ〜」
一緒に風呂に入り、食事をした後、恭介と菖蒲はずっと新作のゲームで遊んでいた。
最初のうちこそ先にやり込んでいた恭介が勝っていたが、菖蒲の腕前がドンドン上達していき、すぐに恭介の腕では敵わなくなる。
「ム〜じゃあ次はこのキャラで勝負だ!」
これ以上このキャラでは勝ち目がないと悟った恭介は、ゲーム画面の中から隠しキャラを指名する。
「うん!いいよ!」
大人気ない恭介の行動に菖蒲は嬉しそうに応じる。
こうして夜が更けていった。
『K・O!』
「菖蒲。もう寝た方が良いんじゃないか?」
「ふぁ〜・・・イヤ・・・もっと遊ぶ・・・」
圧倒的だった菖蒲のキャラの動きが、午後九時を回った当たりで急にグダグダになり、恭介の勝利が続いていた。
見れば菖蒲はトロンとした目で半分寝ているような感じだった。
「菖蒲。明日も学校から帰ったら遊んであげるから、もう寝なよ」
「イヤなの〜・・・もっとお兄ちゃんと遊ぶ・・・ZZZZ」
ゲームのコントローラーを持ったまま駄々をこねる菖蒲だったが、旅の疲れが溜まっていたのか、恭介がゲームの電源を切ると同時に崩れるようにソファーに横になり、そのまま寝息を立て始める。
「やれやれ・・・」
恭介はため息を吐きながら、メイドに菖蒲を自分の部屋に送るよう命じるため、室内電話に手を伸ばす。
だが、その手が受話器を取る事は無かった。
「待たれよ主殿」
「ああ、何だ起きたのかいアイリス」
恭介を制止した声は、菖蒲と同じ幼い少女の声で有りながら、まるで別人のような威厳を持っていた。

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