痴漢 3
痴漢の顔を見ると佐野先生だった。
「おっぱい、大きいじゃないか。」
「しかも、毎日のように制服で体育座りで白いパンツ丸見えで恥ずかしそうにして。同じクラスの女子全員が体育座りしてるから、嫌々やってるのを見て俺興奮して。」
先生が小声で
「この次の日曜日、体育館に来て」
私はその通り日曜日に体育館に行った。
「先生、どこにいるの。まだ来てないの。」
実は佐野先生は寝坊していたのでまだ学校へ向かう電車の中だった。
しかも、その電車は何故か途中で停電になり止まってしまった。
その時、体育館を同級生の板鍋龍男君が外からこっそり覗いているのを私は気がつかなかった。
先生が電車で足止めされてる事と、板鍋君が覗いていることを知らない私は、しらばく体育館で先生を待つことした。
「何だよ、千田のヤツ…早く出ていけよ…」
実は板鍋くんはその時、体育館へ女子の「匂いがついたモノ」が何かないかさぐりに来ていたんだ。
「千田さえいなければうまくいくのに………ん?」
板鍋くんは気づいてしまった。
(あ、佐野先生だ!)
体育館の入口が開いて、喜んだ私。でもそこから入ってきたのは、血相をかえた板鍋くんだった。
板鍋くんは私の前を通り過ぎ、体育館の奥のドアを少し開けてのぞくと、
「千田さん、大変だ。ちょっとこれを見て!」
と私を呼んだ。
何事だろうと思って急いで駆けよった私は、あっというまに板鍋くんにつかまって、ドアの奥に引きこまれてしまった。