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私の性感帯
官能リレー小説 - その他

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私の性感帯 10

彼は空の浴槽へ湯を貯めつつ、その湯を注いでいる蛇口に洗面器をあてがい、
頭など洗うための湯を取ってみせる。二つの浴室用椅子を並べ、その一つを理絵に勧めた。


そして二人は何事もないかのように普通に頭を洗い始めた。
「ここ、クーラーなくて扇風機しかないみたいだから、どうしても汗かいてしまうよね」
「うん。やけん、頭洗いたいと思いよったんよ」
二人はまるで普通の入浴中の会話のように、お互いの肉体を気にしつつも
おしゃべりを交わしながらそれぞれの頭を洗っていく。
理絵はシャワーを使い、彼は洗面器で頭を流す。
「女の人って、髪洗うの大変なんだね」
理絵がいつものように髪を洗っていると、とっくに洗髪を終えた彼がしみじみと
髪を洗っている理絵を見て言う。
「ひゃうっ」
彼の手の背中への不意打ちに理絵は驚く。彼は理絵の体に石鹸の泡を着け始め、肌を洗い始めた。
「いけん、触られて恥ずかしい……」
「一緒にお風呂まで入っといてそれはないでしょ?」

変態男は理絵の体を丁寧に洗いつつ、感動を覚えていた。
ここまで理絵に全裸状態で密着しているだけでなく、その体に直に触れられるところまで来ているのだ。
今までは風呂場の窓を隔ててしか見ることのできなかった肉体が、目の前にあり、さらに触れることができている。
これで興奮しないわけもなかった。
(あぁ、これが理絵タンの肌の触り心地なんじゃなアァ〜……)
指先の動きの一つ一つで理絵の肌の柔らかさ、滑らかさ、その弾力を味わう変態男。
「なぁ、ちょっとえぇ?」
まだ理絵の体に泡を付けて擦ることをやめない変態男に、理絵の控え目ぎみな言葉。
「なに?」
ちょっとしたためらいを示す沈黙を置いて、理絵はじっと変態男の股間を見つめてきた。
タオルで隠してはいるものの、その突き出た威容はテントなんてものではない。もはや切り立った霊峰である。
「そんなにおちんちん喜んでしまうほど、私とお風呂に入れて、うれしいん?」
(な。)
変態男は硬直した。
(やった! 理絵さん、男子の体に興味持ってくれててありがと〜!
 つか、興味持ってなきゃそもそも一緒にお風呂に入れてくれないよな)
変態男、理絵が自分から股間に話題を持ってきてくれたことに大興奮。
よく見ると、理絵も自分が恥ずかしい質問をしてしまったかと浴室内でも判るほどに赤面している。
それがさらに変態男の劣情を誘う。
(見せつけてやりたい……。ああ、今すぐにでも見せつけたい。俺の硬くなり過ぎた欲望の形を。
 男の本能のありのままを見せつけて、これで理絵チャンを襲うンじゃアァ〜とケダモノになってしまいたいぜ)
しかしそんなことをしてはせっかくの千載一遇の好機も水泡に帰す。
「うん…。理絵さんが好きすぎるから、もっと理絵さんに見てほしい、
 できたらいじってほしいって、おちんちんが駄々をこねてるんだ」
そして変態男はそっと理絵の柔らかな手をタオルの上から、自らの牡の証明棒へそっと持って行く。
「理絵さん、男子のここ、どうなってるか気にならない?」

変態男の股間へ置かれた理絵の手は、最初こそ恐れと躊躇いの震えを示していたが、
すぐに慣れて、あろうことか少しずつその手と指とを動かし、男の愚息を撫で始めてきている。
「気になるけど……男子のっていうか、君のだから気になるというか…」
変態男、またもうれしい動揺。これはつまり告白。
(今すぐガバッてしたい! 今すぐ外のホテルへ連れ出してベッドへ寝かせてルパンダイブしたーい!)
変態男、変態らしい歓喜を内心で叫ぶ。しかしおもてには出さない。変態男、ここは慎重。
「じゃあ……こうして撫でてるだけじゃなくて、じかに見ない?」
変態男はまたも理絵の手を取ると、今度はタオルの下に導いた。
そこでは、既に十二分に熱くなっている欲棒が生まれたままの姿でいきり立っている。
その熱いままの棒を、遮るものなしで理絵に握らせる。
理絵の手のひらを開いて亀頭を押し当て、包み込むようにそのまま拳を閉じさせる。
五指の先端には玉袋とごわごわした陰毛の感触がともに感じられているはずだ。
これが、男の感触なのだ。
それを理絵に直に握らせることで学習させてしまえたことに、変態男はさらなる感動を覚えたのであった。

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