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私の性感帯
官能リレー小説 - その他

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私の性感帯 4


そして、変態男と別れた理絵は、いつも通り遅くまで復習予習に励み、
さらにいつも通り、家族で最後の入浴の時間を迎えていた。
部屋着を脱ぎ去り、何度か掛け湯をした後、今頭を洗っている。
(あぁ、驚いたなぁ)
頭を洗いながら考えていたのは、帰り道に触らされた変態男の股間の硬さ、熱さ。
男子の股間なら保育所時代にプールの時間で見たことはある。けど、あれが大きくなって、さらに硬くなって、
そしてさらには女子の股間に入っていき赤ちゃんを作るなんて信じようにも信じられなかった。
(あの子のちん・・・ぼ、がアソコに……)
頭を流しながら、理絵は股間に異物感を想像する。想像で男の幼い逞しさを迎え入れる想像。
あんなに硬いモノが私の股間へ。まだ誰も迎え入れたことのない、股間へ。
どんなに痛いんだろう。でも、どんなに気持ちよくなれるんだろう……
止まらない妄想連想でシャンプーを流すのも、もう無意識。
この後の『楽しいお指遊び』へともう考えが行ってしまっている。

湯気で浴室が暖まり始めた頃、正に浴室は春となる。
もんわりとした春の陽気に理絵の胸と股間の
肉芽は芽吹き、さらなる開花を理絵にせがむ。
女という花の固い蕾が、この浴室内だけでも開きたい、
花開いて理絵を気持ちよくさせたいと
理絵に体の内側からせがんでくる。
(そろそろ、始めようかなあ)
頭髪をきれいに洗い流し、座ったまま肩や腕、
足を泡立たせ、後は流すだけ。
その時同時に言うなれば恥垢も丁寧に
洗っているのだが、
そこで理絵はまず最初の指いじりを開始する。
この段階では、まだ性器のひだの間を洗うのも
兼ねた指の動き。
(女子のここがこんな形になっとるんなら、
 男子のあそこはどんなんやろ…)
女子特有の複雑な形を丁寧に洗いながら、
理絵はいつしかそんなことを考えるようになっていた。
そしてそのまま性器洗いの流れで、男子のモノを弄り、もてあそぶ想像でまず、一豆いじり。

女子の縦筋をこね回しつつ、その亀裂上端の肉豆を弄って気持ち良くなる。
それで少し体が火照ったら全身の泡を流し、
今度はタオルを伸ばして両手で持ち、こすらないと洗えない部位、
背中やお尻を洗うため立ち上がる。
両手で両端を持ったタオルを肩に置く形から、
そのままタオルを横に往復させつつ、下へ下へと移動させていく。
理絵はこうして背中を上から、そしてお尻、太ももを洗っていく。

しかし最近、違和感があった。
このタオルの横往復運動で背中・お尻を洗う時、理絵は当然立ち上がる。
立ち上がった時、ちょうど背中を小窓に向けることになる。
窓は当然閉まっている。覗かれることはない。何せ屋内から見たら鏡として使えるよう加工されていて、
その鏡面の裏が外側に来るが、それは一見壁としか見えない。
窓用の鍵が中央にあるから近くで見れば窓と判りはするが、気づかなければ壁同然。

しかしその覗かれないはずの窓から最近視線を感じる。
視線を感じて窓を見ても、そこには鏡があるだけ。

(もしかしたら……)
ありえない想像だが、この向こうで「彼」が覗いているかも……
そんな想像に理絵は囚われ始めていた。
(でも、ありえんよな。鏡やから、覗くなんて)
そんな視線の気配を感じつつ、理絵は今日も
背中こすりタオルを背中からお尻へ、
横に動かしながら降ろしていった。
その時、わずかに体も横揺れさせるため、もし覗かれているとしたら
ちょうどお尻を振っているように見えるに違いない。
何も知らずに、恥ずかしい尻振りダンスを彼に見せつけている……
そう思うと、急に体の奥から羞恥の炎が沸き上がってくるように感じた。
そしてそれが嫌悪感、忌避感を伴うものでは
なかったことに、理絵自身驚いていた。
(もっと見せつけたいん……?)
背中をこすりつつ、理絵は自分自身に問う。
(こんな姿でお尻フリフリしよるん、
 そんなに見てほしいん? 変態さんやない…)
そう、まさにその通り、理絵の定義でいう正に変態だった。
まるで見世物のように尻を振る痴態を見せつけ、
それに悦びを覚える。
自分の恥ずかしい姿を見せつけ、
自分の羞恥心を刺激しつつ男の子を誘惑する……
理絵自身が、正にその変態だった。
その事を深く思い知らされつつ、腰を左右に揺れていた
タオルはついに尻たぶもこすり終わり、
泡まみれの肢体へシャワーを当てる。

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