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私の性感帯
官能リレー小説 - その他

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私の性感帯 19

視覚が夜闇で薄まった分、男の神経はより触覚へと集中する。
はだけられた浴衣へ差し入れた手から伝わる、理絵の肌の熱と柔らかさ。
手だけでは我慢できず、男は全身でのしかかり、両手で理絵の両の乳房を拘束する。
今までより少し荒々しくなった胸の揉み方、舐め方に不安を感じつつも、
勢いのある愛撫へ身を任せる心地よさが理絵の中では勝っていた。
夜であまり目が見えない分、耳がよりよく聞こえ、肌がより敏感になるのは理絵も同じ。
川のせせらぎも虫の声も、そして自分へその性欲をぶつけてきてくれる男の子の
荒々しい吐息も、全てが理絵の体を男へ開かせる開放感をもたらしていた。
仰向けになる理絵の両腿へ入り込み、より深く理絵と密着しようとする変態男。
既に理絵は下着を取り去っている。そして男の性欲棒を包む下着もまたない。
自然と、強い熱と湿度を共に宿す二人の器官は、その陰毛とともに触れ合う。
そしてその二つの熱、二つの湿度が、徐々に一つへ溶け合っていく。
二人はお互いの粘膜からの快楽に身を委ねようとした。が、理絵のほうに動きが少ない。
「痛く…ない?」
男の問いかけに、理絵はうなずく。それが痛くないとの意味であることは、
理絵の両脚が変態男の腰を後ろから抱え込み、ホールドしてしまったことで明らか。
理絵は、あまりにも感じすぎてしまったがために男が少し突き入れただけで
気を遣ってしまったのであった。そうして、理絵が一度いわゆる「イッた」ことに
二人とも気づかないまま、粘膜と粘液のやり取りは、ぬかるみを踏みゆくような
粘着音とともに、あずまやで繰り広げられていく。
「あぁ、理絵理絵理絵理絵! ずっとこうしたかった! ずっと、
 こうして勃起させまくる理絵の豊満な肉体を、俺様の下へ組み敷きたかった」
腰の動きや愛撫の強さ、胸への吸いつきが強く激しくなるにつれ、変態男の
変態な部分が獣性を伴って言葉じりへ表れ始める。もうこうなると、
変態男のサド本能は止められない。そしてそれに応じてしまうかのように、
理絵のマゾ本能は変態男のサド言葉責めを全て受け入れてしまう。
「あぁ〜〜ン! ボッキさせるとか豊満とかメス牛とか牝奴隷とか、
 私の体でそんなやらしいこと言ったらいけぇ〜ん!」
もちろん変態男は牝牛とか牝奴隷などとは言っていない。
これは理絵の、この言葉で責めてほしいというマゾの誘惑である。
「ふっふふ、理絵〜ィ! そんなにワイのメス牛奴隷になりたいんか〜ァ!
 乳を搾られ、尻をなぶられて恥ずかしがるフリをしつつ、その実
 だらしない肉を責められて喜ぶ、この変態男様のマゾ奴隷になりたいンかァ!」
そしてなお一層、変態男の腰の動きが激しくなる。理絵はその牡の性欲丸出しの動きに、
声にならない牝の悦びの声を上げることしかできない。
恥ずかしがるフリをして、その実肉を責められて喜ぶ性奴隷…。
その、マゾの快楽を言い当てられてしまったことに頭をくらくらさせつつ、
下半身からの牝肉の快楽を受け入れてしまい、理絵は自分自身の精神が
目の前の夜空、宇宙へ溶けていってしまう感覚を覚えた。
夜空へ溶けていく理絵の中で快感が爆ぜ、理絵をバラバラにしていく。
自分の内側が、男の棒が出入りする律動とともに心地よくばらばらになっていく。
「あぁ〜、気持ちええよぉ〜…、ご主人様ぁ、理絵をもっとチンボでめちゃくちゃにしてぇ…」
理絵は無意識に、自分へ腰を豪快に突き入れつつ同時に胸や各所の性感帯をこまめに気遣い、
責めてくれる変態男のことを『ご主人様』と呼んでしまっていた。
理絵自身を絶え間ない快感で変えて下さる殿方を迎えたくてたまらぬ本能を持つ、
天性のマゾ理絵のなしたる業が、変態男をより獰猛な牡にしてしまう。
ただただ男の肉棒を突き入れられて食われてしまう牝牛、理絵。

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