同級生 65
美佳はムッとしたが
「…楽しみにしてる。」
と甘い声を出した。
それを聞いてタケは今にも襲いかかりたい気持ちを必死に抑えて、美佳の家を後にした。
ーーーその頃……
悠太とゆきはゆきの家の近くのサザンカ公園のベンチで、仲良くアイスを食べていた。
「…ゆきの一口ちょうだい。」
「ん?(モグモグ)いいよ〜」
カプッ
「うまぁ〜。今度それ食べよ。」
「ふふっ、悠太、口にチョコついてる。」
「んぇっ?」
悠太は口元をペロリと舐めた。
そんな行為にゆきはドキッとする。
「…く、口汚すなんて、悠太はガキなんだから!」
そうゆうとゆきはチラッと悠太を覗く。悠太はクスッと笑って
「ゆきもついてる。」
「へっ?!」
ゆきは慌てて舌で口元を舐めた。すると、
「違う、ここ!」
そうゆうと悠太はゆきの唇をペロリと舐めた。
「ふにゃっ」
ゆきはビックリして思わず変な声が出た。
「あれ?感じちゃった?」
そんなゆきをニヤニヤ笑いながら見る悠太。
「ばっ、ちがっ」
みるみる真っ赤になるゆきを見て、悠太はケラケラ笑った。そして
「あー!ゆきが優勝すんの楽しみ〜♪」
と大きな声で言った。
ゆきは恥ずかしくなって
「ばか…」
と小さく言って俯いてしまった。