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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 64


「……ほ、ほんとに?」


「………言ったじゃん。」


「え?」


「言ったじゃん!屋上で。」


「え…えっと…」


「タケのこと好きかもって………言ったじゃん!」


「あっ…」


「忘れてたんだ。」

「忘れてねえよ。」

タケは美佳をグッと引き寄せて抱き締める。

「…ヤバい…すげぇ。」


「え?」

「すっげぇ嬉しい…」

タケは腕をほどいて美佳を見つめる。

美佳は何だか恥ずかしくなって、真っ赤になって俯く。


タケはまた、美佳の髪に触れる。


「…美佳の髪…サラサラ…。」

美佳はますます赤くなる。

「…俺さ…ずっと触りたかった。」

「えっ」

「美佳に…あれからずっと…いや、もっとずっと前から。触りたくてたまらなかった。」


そしてタケは美佳を再び抱き締めた。





長い長い抱擁。




美佳はだんだんウズウズしてきた。



「タケ…」

「なに?」

「キス…して?」

「えっ」

タケは思わず腕をほどく。


「してくれないの?」

美佳の熱っぽい上目遣いに、タケはクラクラする。


「い…いや…い、いいの?」



美佳はソッと目を瞑る。


タケはドキドキしながら顔を近付けた。



突然



ガチャッ
バタン


「ただいまー」




「「ぎゃっ!」」


「だ…だれか」

「兄貴だ…なんで…」


ドカドカ
「おーい、美佳〜?帰ってんの?お客さん?」


そう言って入ってきた男に、タケは目を奪われた。


(な…なんだ?!すっげぇイケメン…)


「おいおい美佳〜、男連れ込んでんのかよ。」


「あ、初めまして!すみませんっ、お邪魔しちゃって…あのっ…」


「いや、いんだって。それよりさ、今から俺も女が来るから!」


「え、おにい…」

「お前も連れ込んでんじゃん!おあいこ〜」




美佳兄はニカッと笑うと、スタスタと部屋を出て行った。




「………あ、今日はもう…帰った方が?」

「………ごめん。」

すると、タケは美佳のおでこにキスした。


「えっ…」

「ごめんね、続きやりたかったのにねっ。」

ニヤッと笑うタケに美佳はカッとなって

「う、う、うるさい!タ、タケの方でしょっ?!」


するとタケは美佳の耳元で

「今度ねっ。」

と囁き立ち上がった。


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