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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 66





――次の日


朝、靴箱のところで美佳を見つけたゆきは元気よく挨拶した。
「あ!美佳〜!おはよー!」


「…」

「美佳?」

「………えっ、ゆきっ、あっ、えっ?なにっ?」

そんな美佳を見て、ゆきはニヤニヤしながら

「いや、おはよーって言っただけだよ!なーん、美佳。何かあったでしょ〜!」

と美佳をからかってみた。
いつもの美佳なら「まぁねっ。」とか言って交わされるのに、今日の美佳は

「なっ、なんにもっ…」

と一言言って、顔を真っ赤にしてスタスタ歩いていった。

そんな美佳を見て、ゆきは(こりゃあもしや…うまくいったのかなぁっ)と浮き足立った。
すると後ろから

「お、田崎おはよー!」


なんだかいつもに増してご機嫌なタケが登場。

ゆきはピンと思いついて、つつつーとタケに近寄ると

「うまくいったんだねぇ、おめでとう!」

と満面の笑みで言った。

「え、美佳から聞いたの?」


(美佳?!へ〜タケって美佳って呼んでるんだ〜!)


「よかったじゃん!少しは私にも感謝してよね〜!」

ゆきはなんだか嬉しくなった。
2人がうまくいって本当によかった!

「う、うるせーよ」

照れ隠しをしようとしてるが、まったく照れ隠しになってない。 


「タケ、美香、泣かしちゃ駄目だよ?」

「わ、分かってるよ」

タケの返事を聞いて ゆきは満足気に笑顔を見せる。


「それよりお前等さ…通学路でチューとかしてんじゃねーよ」

見てるこっちが恥ずかしくなるっつうの、とタケが続けと、さっきまで笑顔だった ゆきの顔は一気に真っ赤になった。


「タケのスケベ!!」

ゆきは叫んで下駄箱を後にする。


「ゆき、待ってよ」

みかもゆきを追いかけて教室へ向かう。


「勝手に見せたんじゃん…」

残されたタケはポツリとつぶやいた。


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