同級生 62
そんなみかに対し、タケは……
「帰るぞ!!」
ぶっきらぼうに言葉をはき、みかの手をとった。
そして、みかを引っ張る様に歩き出したのである。
「タケ、手、大っきね//」
「みかは小せぇな…」
本当にタケの手は想像以上に大きくてゴツくて……早くこの手に触れて欲しい……ッて//ぎゃぁっ!!あたしは何を考えてるんだ!?
みかは慌てて頭をふって妄想を打ち切るが、みかの欲求不満は増していくばかりなのであった。
「今からみかの家に行っていい?」 「ふぇ?!」
「ダメならいいけど・・・」 「いや・・・来て・・・」
それから2人は無言で歩いた。
「ここ。」
「んぇ!?」
「私ん家。」
美佳はタケをチラッと見る。
明らかに動揺している。
「き…来たいんじゃなかったの?」
「え!あっ…あの…無理には…その…。」
あまりに焦るタケを見て、美佳はクスッと笑って
「お茶出すよ!どうぞ〜」
と家の中に入って行ってしまった。
(入っちゃって…いいってことだよな?にしても、でけー家だな…。)
「…お、おじゃましまーす。………美佳?」
美佳の様子がない。
どうしようか困り果ててると、パタパタ足音が聞こえてきた。
「ごめっ!あ、はい、スリッパ。どうぞ〜。紅茶でいいかな?」
いつの間にか私服に着替えた美佳が、ニコニコ笑いながら出迎えてくれた。
「あ、うん。お構いなく…。」
タケはスリッパをはいて、美佳が入って行った部屋に入った。
美佳は手馴れた手つきで紅茶とお菓子を用意してくれた。
「よかったらどうぞ。」
「あ、じゃあ、いただきます!」
ちょうどお腹を空かせてたタケは、お菓子にバクついてしまった。
「まだあるから、いっぱい食べて〜。」
そんなタケをニコニコしながら見る美佳。
「/// …そ、そんなジロジロ見んなよ。」
タケの言葉に美佳はハッとして
「べ、別にジロジロなんて……/// そ、それよりさっきのユキ達にはビックリしたよね!あの二人が公衆の面前でさ〜」
「………」
「タ、タケったら興奮しちゃった?!」