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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 50

ゆきが照れ隠しにまたいつものノリで鮮やかな紅葉を背中に張り付けよう(基、平手で在る)と手を上げたその手をパシッと掴み、今度は真剣な眼差しでゆきを見る悠太。
「………ゆき」
「…はっ、はいぃっ!!」
悠太の力が意外に強いことに驚いていたら変な返事になってしまったゆき。悠太はそんなこと全く気にしていないようだが。
「……ゆき」
「何?」
―ちゅ…
突然悠太はゆきにキスした。軽く触れるだけの、優しいキス。
「―…なっ!?」
「…俺、女の子に優しくするし方なんてわかんねぇよ」
「???」
今日の悠太はすこぶる変だと戸惑うゆきを後目に、彼は話続ける。
「―…なんて言ったら傷つけるかとか…なんて言ったら笑ってくれるかとかっ…俺に話したくない秘密とかあっても、人なんだからそんなん有るの当たり前だし、俺だってあるしっ…だけどっ!!」
彼の語尾が強くなった。目で続きを促すゆき。
「俺っ…欲張りだから…ゆきのこと、一番分かってる奴になりてんだよ。そりゃあそんなんなかなか無理だろうけど。それでも、ゆきのこと一番分かってやれて、一番大切にしてやれる存在になりたいのね。
正直、ゆきの初めの相手は俺だったら良いなとかも思うしっ、だから昨日は…馬鹿みてーに拗ねちゃって御免なっ!」


悠太はそう言って頭をおもいきり下げた。
目の前にいる男の子がそこまで自分の事を考えてくれている……。
こんなにも……。
ぐっと胸があつくなる。

ゆきは1歩、悠太に近付くと手に触れた。
「ありがと。私、嬉しいよ?悠太にそこまで私のコト考えて貰えて……」
どうやったら、この想いを悠太に伝えられるんだろう。
「悠太は優しいよ!私が保証する。」
ゆきは続けて言葉にする。
「……ホントに?」
悠太は頭をあげてそう言った。
そして、ゆきの頬に手を触れ…再びキスをした。
「ホントだよ!キスも優しいし……、悠太とのキス大好きだよ……。」
そう言って短い啄む様なキスを夢中になってするゆきの表情。悠太はくらくらしていた。
《なんてやべぇ顔してんだよ…そんな誘ってる顔…やべ…可愛い…襲いてぇ…》
頭を擡げ始めた我が愚息にこっそり目をやり自己嫌悪に陥る悠太。
《今言ったことを無駄にする気か!!耐えろ自分!!!わりぃけど俺も男だから後で自分で…》
――びくっ!
悠太の考えはそこで打ち止めされた。ゆきが悠太の首筋に舌をぺろっと這わせたのだ。
「―――っ!?!?!?」
真っ赤になって舐められた所を押さえ動揺する悠太。


動揺している悠太に驚く ゆき。とゆうか、自分の行動に驚いているのか……。
遅れながらも、自分がしたコトの恥ずかしさに気付く。

「ごっ、………ごめ…」

下を向き真っ赤になっている ゆきの姿を見て……、悠太の動揺も少し落ち着いた。

「……何であやまるの?」
「だっ、だって……///」

私、何であんな大胆なコトを……!恥ずかしい。でも、なんか悠太が愛しくて……
悠太なら……
悠太となら………って、私、何考えてるの?
ゆきの考えなんかまとまらないうちに、悠太のキスはおちてきた。

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