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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 51

啄む様な短いキスを額や頬、鼻の頭、パーツを確かめる様なキス。ゆきは期待してしまっていた。いつもとは明らかに違った彼の行動に、緊張や恐怖感、それ以上の興奮が其処にはあった。
悠太の大きな手のひらに顔を包まれ優しく与えられた唇へのキスは、とびきりの熱く深いキスでゆきは思わず抵抗した。
「んんっ…ふ…」
「…っ…やべ…これ以上は…な?」
分かってるだろ?と言うように頬から手を離す。
「っ…やだっ」
「やだってお前、分かってんの?俺ゆきのこと大事にしたいからまだ駄目だ」
そう言ってそっぽを向いてしまった悠太。しかしその心中は複雑だ。

《くそっ!!欲望が勝つ前に早く諦めてくれよ〜》
葛藤する彼の背中を見つめ、顔を紅潮させたまま立ち上がったゆき。
《ほ。良かった…諦めたみたいだな…》
悠太が安心していると、背後でする…ぱさっと衣服が床に落ちる音がした。
驚いて振り返ると下着姿のゆきが立っている。熟れすぎた柘榴の様な真っ赤な顔で目に涙を溜めて、震える声で言った。
「…あたし、変だよ。悠太に触りたくてたまんない。どうしたらいい?あんなキスされたら、期待しちゃうよ…こんなんおかしいかな…?」
「―――っ!!」
好きな人にこんなことを言われたら、まさにクリティカルだ。

目の前に好きな女の子が裸(下着姿)でいるのに我慢出来るわけがない。
悠太のソレはもう既に熱くなりはじめていた。
息が荒くならないよう…一端、深呼吸をしてから、悠太は口を開いた。
「ゆき、ホントいいの……?」
「うん、悠太だから。」
「俺、上手く出来ないかも……だよ?」
「いいの。悠太がいいの。悠太と……んっ」
ゆきが全部言い切る前に言葉がキスで遮断された。

やだ……体が熱いよ。
私、おかしくなりそう。
「んっ……」

「ゆき、触るよ?」
唇が離れた瞬間に悠太が口を開いた。
「ひゃっ…」
悠太はゆきの胸へと手を触れる。

や、やわらけ──…。
「やっ…ゆうた…待って…」
「あっ!ご…ごめん…」
夢中になりすぎていたことにはっとする悠太。
《そうだよな。女の子って初めてはすんげ痛いんだよな…だから…ゆっくり…》
悠太がそう自制心に呼び掛けているとゆきが口を開いた。
「ごめん…大丈夫、心臓凄いドキドキいってるから聞かれたら恥ずいなって思って…」
ゆきは顔を赤く染めて引っ込めかけられていた悠太の手を胸に押し当てた。
「もう聞かれても良いから、触っ…て?こんなにドキドキするぐらい悠太が好きなんだよって…しって…ほしぃ…」
勇気を振り絞ったのだが、最後は聞こえないぐらいか細くなってしまった。

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