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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 48


──がちゃっ

「ごめんなさい!!」
ゆきはドアを開けると共に言った。
「……ゆき?!」
「ごめんね、私の態度おかしかったよね!?」
「何言ってるんだよ……俺の方こそ悪かったと思ってる。」
タケに言われたし……。てゆうか、ゆきの目腫れてる。昨日泣いたんだろうな。
悠太の胸はチクンと痛む。

「……とりあえず、中で話そっか?」
ゆきはそう言って、悠太を部屋へとあげた。

し───ん……。
2人の間に少し沈黙が生じる。気まずい雰囲気ではなく、気恥ずかしい雰囲気だ。
「あ、お茶入れてくるね。」
ゆきが部屋から出ると、悠太は脱力するかのように肩を下ろし、1人言をボソっと口にする。
「何、緊張してんだよ。」
……謝りに来たのに。
さっきので仲直り出来たのか?!なら、いーケド。
ゆきのピンクで揃えられた女の子らしい部屋で落ち着かない悠太であった。
なーんか、いい匂いする部屋だよなぁ……
アイツ、香水なんてつけてないはずなんだけど……。
ゆき自体が甘い香りなのか?
…………って、俺、変態かよ!匂いごときで興奮すんなよ!!
はぁ、違うこと考えよ……。
……今更だけど、もしかしていまって二人っきりの状況なのか……?
さっき上がってきたとき、家の中静かだった気がするし……。
って、待て待て。俺は今日仲直りに来たんだ。そういうことが目的じゃないんだぞ。気をしっかり持つんだ!俺!!
などと、取り留めもないこと(?)を悠太が考えている間、ゆきは一人キッチンで頭を悩ませていた。

どうしよ…。今日は完璧に2人きりだし、
やっぱり意識しちゃうよ……。
かぁ──…っと、ゆきは耳まで赤くなる。
でも、まだそんな……ねぇ?早いし、それに何か想像出来ないし。

とりあえず、戻らなきゃ!
ゆきはそんな事を考えながら部屋へと戻った。

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