PiPi's World 投稿小説

同級生
官能リレー小説 - 女性向け

の最初へ
 44
 46
の最後へ

同級生 46

「な、なんでもないよ?悠太の気のせいじゃない?」
うわぁ平静に見せようとしたのにこれじゃ逆効果だよ〜…と悠太は、はっとしてた…どうしたんだろ…なんかやばそ〜

「俺のこと嫌いになっちゃった?」
「そ、そんな事ない!……ケド。」
何を不安に思ってか、悠太の発言にあわてるゆき。
「ケド?何?」
ほっとしながらも悠太は疑問をぶつける。
「……///」
「別に言いたくないならいーよ…」
悠太は子供のように顔をムッさせる。
「んじゃ…俺帰るから。何か無理矢理一緒に帰ってるみたいで気が引けるし‥」
「…え?」
驚きの声をだす前に悠太は走っていってしまった。


その夜。ゆきの家に泣き声が響き渡っていた。
「ひ〜ん…うっ…うわ〜ん」
ベッドで泣き喚く彼女を下の階では食卓を囲む家族が心配していた。
「彼のせいかしらねぇ…」
ポツリと呟いた母の言葉に沈んだ雰囲気の家族がざわつく。
「なにっ!?ゆきに男がっ!?何処の馬の骨だっ!?」
「おとーさん論点違うでしょ。で、お母さん、お姉ちゃんの彼氏ってどんな人?」
「マジかよ〜、あのねぇちゃんになぁ…負けた〜」
「煩いわよあんたたちっ」
一方上の階では、下がにわかにざわついているのも耳に入らず泣き続けるゆき。
「ゆ…ゆう…あたし…こ…と…嫌いにっ…う〜〜〜〜」
此の夜、ゆきは一晩泣き明かした。
そして次の日、学校では主の居ないゆきの席をぼんやり眺めている悠太の姿。
ばしんっ!
背中に鈍い痛み。この痛みは昨日も…
(ゆき!?)
ドキッとして、振り向く。
「おい、何回呼んだと思ってんだよ。食堂行こうぜ」
「いって〜。なんだお前かよ、タケ」
何時の間にか昼休み。がっくりと肩を落とす悠太にタケが更に声を掛ける。
「どーしたんだよお前。相方来ないだけでそんな堕ちるわけ?なんかあったんだろ」
バレバレだ…流石は親友。隠しても仕方がないので、2人で取り敢えず食堂へ移動して、悠太は昨日の一部始終を話した。

SNSでこの小説を紹介

女性向けの他のリレー小説

こちらから小説を探す