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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 45

「カマ?」
「そ、オカマじゃないよ?あんなことすんの我ながらやな女だけど、『お前はちょっと犯されたぐらいで嫌いになる奴なのか?』みたいな。まぁ、それでもあたしのこと好きか、付き合ってけるか、言わば根性試しかな。そ・れ・に、あれであいつはあたしが頭から離れないって訳♪どぉよ、ゆきちゃん」
ゆきはますますあんぐりと口を開け一言。
「わー…小悪魔」
ふふんと美佳は虚勢をはってはいるが、彼女だってあんなことをするのは初めてで、内心バクバクだったのだ。それに気づかず何故かすっかり感心したゆきが少し赤い顔で言う。
「凄いなぁ、美佳。大人の女って感じ。
杉本 あやみたい。そっ、それってさ、好きな男の子にやったらやっぱ喜ばれるのかな?…カマってやつ。」
まさかと思い美佳は慌ててこうフォローする「それは人によるし、ゆきにはウブなままでいてもらって、自分がリードしたげたいって悠太くんは思ってるんじゃない?」
ゆきはふに落ちない表情でうーんと唸った。

──放課後
「ゆき、今日一緒帰ろ!」
掃除が終わると悠太はゆきの元に来て言った。
「う、…うん。」
かぁ──‥と ゆきの頬は赤くなる。
やだぁ…美佳があんな話するから、声が裏返っちゃったよ‥‥。
そんな彼女の様子を見て不思議に思う悠太。
「…?なんか顔赤くね?どうした?」
悠太がゆきの顔に触れ様とした途端、ぼっ!と火が出るんじゃないかと思うほど彼女の顔が染まった。あまりの過剰な反応に驚く悠太。
「ゆっ、ゆき!?お前大丈夫か!?なんか変…」
「だっ…大丈夫だって!!放課後ねっ」
ゆきはごまかすようにばしっと悠太の背中をひっぱたき、教室から追い出した。
「いて〜、あんだよアイツ!!くそー、後で文句言ってやる」
痛む背中を丸めてボヤキながらすごすごと席へ戻る悠太だった。


「あぁー、疲れた」
「はいはい。今日もご苦労様でした」
暗くなってきた帰り道を二人でゆっくりと歩くいつもの風景。
しかし、毎回弾む会話が、今日は変にぎこちない。
「……」
「……」
「……ゆき」
「なっ!なに!?」
明らかに過剰反応だ。
美佳とタケとのことがちらついて悠太と上手く話せない。
あぅ、私、絶対、挙動不審になっちゃってるよ……。
悠太、変に思ってないかなぁ?
「お前、掃除の時から変だよな」
うわ、おもいっきりあやしまれてる。

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