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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 44

「誰かいるのか!?」
階段下から声が響いた。多分この声は教頭であろう。
タケはモノを出しっぱなしだし、美佳も口の周りがベチョベチョの状態であった‥‥。
ので、2人は慌てて息を潜めた。

「気のせいか‥‥」
教頭であろう声の主は、そう言い残して階段下を離れて行った。
「うわ〜、危ない危ない。気をつけなきゃね〜、じゃ、教室行こっか」
「美佳っ!?おいっ!!」
自分の涎とタケの先走りでまベタベタの口を拭い歩き出した美佳はクスクス笑いながら、タケの方を少しだけ振り向き一言。
「あたしタケのこと好きかも。」
タケが思わずぽかんと口を開けていると、ドアを開けてもう一言。
「早くしまわなきゃ風邪ひくよ?」

そう言うとバタンとドアの向こうに姿を消した美佳。タケは相変わらず口もチャックも開けっぴろげて立ち呆けたまましばらく動けずにいた。
その後、はっとした彼が美佳にほっていかれたままの痛々しいほど怒張したモノを文句を言いつつも美佳のさっきの行為を想い独りで処理したのは言うまでもない。

──教室
教室には1足先に美佳が戻っていた‥‥。
「美佳!どうだったのよー?」
美佳の表情がどんよりしていないのを確認した ゆきは、早速質問しはじめる。
「え‥‥どうって」
「全く何してたのよ〜?」
「何って‥‥話とか‥。」
「教えてよ!上手く行ったんでしょ?」
「‥‥どうしても知りたい?」
「うん!知りたい!」
「じゃぁ、ゆきにだけ教えてあげようかな‥‥特別に。」
美佳はゆきの耳元で囁いた。
「イーコトしてたの」
「ふぇ?」
ゆきが慌てて美佳から耳を離し間抜けな声を出す。
「いっ、イーコトって?」
察したのか真っ赤になるゆき。本当に純粋で、美佳はイジメたくなった。そしてまた
「だから、イーコトよ。」
「それって…」
「ふふ、分かった?まぁ最後までは出来なかったけどね、学校だし。」
飄々としている美佳にゆきは唖然とした顔のまま
「付き合い始めたの?」
と尋ねた。
「違うわよ。カマかけただけ」
クスクス笑いそう告げる美佳。

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