PiPi's World 投稿小説

同級生
官能リレー小説 - 女性向け

の最初へ
 38
 40
の最後へ

同級生 40

美佳は唇をかみしめて、目には涙がうかんでいた。
思っていた以上に、美佳の気持ちはタケに大きく傾いていたのである。

───────
──次の日


あの2人あれからどうなったんだろう‥‥。
デートセッティング者の ゆきとしては気になって仕方なかった。まぁ、好奇心や友達という理由も半分あるが‥‥。
「あ、タケ!昨日、あの後どうなった?」
ゆきは、昇降口でタケを見つけるなり声をかける。
「‥‥別にどうもねーよ。」
タケは投げやりに答える。
うわっ‥‥上手く行かなかったのかなぁ。ゆきはこれ以上 美佳について追求する事は出来なかった。

教室につくと頬づえをつき、どんよりとした美佳がいた。
「うわ‥‥。美佳、どした?」
ゆきは心配して聞く。
「‥‥別に。」
美佳の返事も投げやりだ。
絶対に何かあったな‥‥ゆきは確信を持って小声で聞いた。
「タケと何かあったの?」
すると、美佳はざわめいてる教室を見渡してこう言った。
「ここじゃ、ちょっと話せない。」

──屋上
「き、‥‥キスしたの?!」
展開の早さに ゆきは驚きを隠せない。
「そんな大声出さないでよ‥///」
ガラにもなく美佳の頬は赤くなった。
「え‥‥だ、だって!つき合ってないのに‥‥」
ゆきの顔が見れずに美佳は俯いた。
「だって…なんか…なんか雰囲気がってゆうか」

「美佳はタケの事好きってワケじゃないの?」
「‥‥まだよく分からないの。でも‥‥嫌われたくないの。」
「美佳‥‥」
「もう嫌われたよ。昨日だって、タケあきれてたもん。」
「決めつけるの早いよ、話し合って!美佳の正直な気持ちを言えばいいんだよ。私、タケ呼んで来てあげるから、待ってて!」
ゆきは美佳の返事を待たず、屋上を出て行った。
「ちょっと待ってよ‥‥」
残された美佳はポツリと言った。
タケを呼んで来るって、一体 何を話せばいいのよ?ゆきも何でこうゆう時だけ行動派なのよ‥‥。
この間まで悠太くんが好きだったのに、貴方が気になります‥‥なんて言えるわけないじゃない!そんないい加減に思われたくない‥‥。
タケに顔合わせられない!!
美佳は慌てて屋上のドアを開け教室に戻ろうとした。
‥‥が、ちょうど屋上手前の階段でタケに遭遇してしまうのであった。

SNSでこの小説を紹介

女性向けの他のリレー小説

こちらから小説を探す