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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 39

美佳は目を閉じ顎を持ち上げた。タケはからかっているようにしか見えなかった。でも美佳にキスをするチャンスなどそうそうこない。「美佳いいのか?」
「聞かないの!早く人来ちゃうよ」
「いくぞぉ」どこにって感じの美佳だったがやわらかい唇が美佳の唇に重なった
重なった唇を1度離し、目を合わせると、また口付ける。
タケは手を美佳の頭に回し顔を引き寄せた。レロ‥‥。2度目のキスは舌を絡ませる熱いモノであった。
「んっ‥‥」
美佳は一瞬、驚いたが、すぐ舌の侵入を受け入れた。

「あ、プリクラ撮ろうよ!」
外で誰かの声が響くと2人はパッと離れた。
「ご、ごめん‥‥。行こっか。」
我に帰ったタケはとっさにそう言った。
どうしよう‥‥つい舌まで入れちゃったケド、美佳‥‥怒ってる?タケはちらっと横にいる美佳を見るが、美佳はうつ向いて顔がよく見えない。
プリクラ機から出て2人はプラプラと歩き始めた。

──トコトコ‥
2人は無言で歩き続ける。
何で1言も話さないんだよ‥‥。確かに最初からやり過ぎたかもしんないケド、でも迫ってきたのはアイツの方だぞ‥‥。
俺が好きだって知ってて、からかってんじゃねぇだろうな‥‥‥と、タケに疑惑心も出てくる。
その時、美佳が口を開いた。
「私‥‥」
「え?」
「帰るね。」
「ちょっ、美佳?!」美佳は今までの進行方向と逆方面へと歩き出した。

訳分かんね──…。
タケの正直な気持ちだ。美佳の行動が全く理解出来ず、その場に立ちつくす事しか出来なかったのだ。

美佳も美佳で自分の行動に戸惑っていた。
無意識に歩調は早くなっており、ふと、ふと後ろを振り返ったがタケの姿は見えなくなっていた。
‥‥追い掛けても来てくれない。あきれられたかな‥‥!?
軽くて、気が多くて、訳分かんない女って思われたかな‥‥。
‥‥嫌われたかな。

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