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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 38


「おいおい。どーなってんだ?あの2人。付き合ってんのか??」
「……まだ、付き合ってはいないと思うよ?」
「ふぅん。まぁいいや!腹減った!!飯行こうぜ!!パスタでいいよな?」
そう言うと悠太はゆきの手を握った。

…そう言えば久しぶりかも。悠太とゆっくり2人でいるの。嬉しい。

「ねぇ。悠太!私たちって外でデートするの初めてじゃない?」
「あぁ。そう言われればそうかも!!」
「なんだかワクワクしちゃうね♪」
「そうだな〜!!今日は初デート記念だな!!」
「うん!!」

2人はニカッと笑い仲良く手を繋ぎパスタ屋へ向かった。

―その頃

「おい!美佳!いいのかよ。」
「え?何が?」
「…だって。なんか…これじゃデートみたいじゃん…。」
「みたいじゃなくてデートでしょ?…それとも私とデートするのは嫌なわけ?」
「そ…そんなわけねぇよ!…嬉しいけど…。」
「ならいいじゃない♪私にタケの良いとこをアピールするチャンスかもよ?」
「おまっ…俺で遊んでるだろ?」
「あは☆バレた〜?」
「お前な〜…。」
「はい。」
美佳はタケに手を差し出した。
「え?」
「『え?』じゃないわよ!手、繋ぐの!!」
「え!!?」
「もぅ!いちいち反応しすぎ!!ほら!」
そう言って美佳はタケの手を握った。
そういやコイツ…前に高校生と付き合ってたって噂あったし…。こうゆう事すんの慣れてるのか……?!
タケはそんな事をモヤモヤ考えながら、横に美佳に視線を向けている。
「ね?何食べよっか?」
美佳はそう言って、タケに笑いかける。
まぁ、笑ってる浅川がいればいいケド…。
「浅…、美佳の食べたいやつでい─よ。」
「今、浅川って呼ぼうとしたでしょ?!」
「してねーよ」
したケド。
「ぷぅ…」
「みっ、美佳。ごめんって!」
「あ、プリクラ撮ろうよ!そしたら許してあげる。」
美佳は向こう側にあるゲーセンを指をさして言う。
「あんなの撮れるかよ‥‥。」
「許して欲しくないの─?」
「‥‥。」
美佳に主導権を握られてるタケは、しぶしぶ従うコトにした。

──数分後‥‥
「何だ、この顔?!」
プリクラ機内にタケの声が響く。
「やだぁ、タケ変な顔!」
続いて楽しそうな美佳の声も響く。
「お前なぁ‥‥人に向かって変な顔って‥‥。」
「えい、顔に落書きしちゃえ!」
「おい!?やめろって‥‥」
タケは美佳の両手を後ろから掴む。
「離してよ─‥‥」
美佳が笑いながら後ろを振り返ると、タケと視線を合わせる形になった。ただのじゃれ合いだったが、顔が妙に近い。

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