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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 37



─────…
「面白かったね!」
「うん!!」
映画が終了すると、ゆきと美佳が楽しそうに話しをする。その後ろから悠太とタケは2人の歩幅に合わせて歩く。

タケは2人の後ろ姿…、美佳に視線を向ける。…俺はあんな状況(手を繋いだ)で映画の内容なんか、全く頭に入らなかったのに。
まだ伝えたばかりの思い、美佳の余裕ぶり…タケは焦りさえ感じていた。
そんな様子を見て、悠太は面白そうに口を開いた。
「何、お前と美佳つき合ってんの?」
「っ、…っ違う!」
タケの頬はボッと赤くなる。
「でもさっき手繋いでんの見えたぜ。」
そう発言しながら、ニヤニヤする悠太。
ゆきはくすくす笑っていた。
「なんだょ!!」
「ん?かわいいなぁと思って!!」
「ばっ…お前の方が…」
「えっ!!何?」
「別に…」
「???」
美佳はなんとなく解っていたがあえて知らない振りをした。
「さ、これからどうしよっか」
黙って話を聞いていた美佳が口火を切った。
「とりあえずメシいかね?感動したら腹減ったよ」
「タケってば本当に映画みてたの〜?」
ニヤニヤしながら美佳が言うと
「バ…!ちゃんと見てたよ!(本当は美佳ばっか気になってたけど)」
タケは分かりやすい態度でそれを否定した。
美佳はタケをからかいながら、新鮮な気持ちになっていた。今まで美佳を好きだと言ってくれた男の子に、タケみたいなタイプはいなかったからだ……。

「何食べよっか─?」
「この間オープンした、パスタ屋は?」
悠太とゆきが食べる話を進めてる時に美佳はこう言った。
「ゆき、せっかくだから悠太くんと2人でデートしなよ。」
「え……」
ゆきが返事をする間もなく、美佳はタケの手を取った。
「じゃね。また明日、学校で。」
美佳はそう言ってゆきと悠太がいる、その場所から離れたのであった。

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