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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 35




そしてついに日曜日


美佳はゆきとの待ち合わせ場所である駅の北口にいた。
「美佳!!ごめん!待った?」
「ううん。全然!今来たとこだし!」
「なら良かった!じゃぁ行こっか♪」
「うん!」
この日の美佳は淡いピンクのプリーツスカートにキャミソール、そして黄緑のカーディガンというとても可愛らしい格好だった。
一方ゆきはミニの黒デニムスカートにキャミソールを着て、その上に肩があいたカットソーという、美佳とはまた違うカワイさがある格好だった。


その頃、同じ駅の南口では…。

「ったく!タケの奴なにやってんだよ!誘っといて遅刻かよ!!」
「悠太〜!!ごめん!ね…寝坊した!」
「寝坊だとぉ!?まぁ…いいけどさぁ。で?何が見てえんだよ??」

「あれ!?悠太?タケもいる…。なにやってんのこんなとこで。」
「おお!ゆきじゃん!浅川も!どっか行くのか?俺ら、映画見に行くんだよ!タケがどうしても一緒に見に行こうって煩くてさ…。」
「え!?悠太君達も映画見に行くの?私もだよね!ゆき。」
「そうなの!?じゃぁ4人で見にいかね?」
「うん!いいよね?美佳?」
「うん!もちろん♪じゃぁ行こっか!」

この一見偶然のように見える光景は実はゆきとタケが仕組んだもの。つまり偶然を装って、ダブルデートをしよう、というものだった。
「んじゃ、行こうか」

ぞろぞろと男女四人が映画館に入っていく。

「なに見ようかぁ?」
「ゆき、これなんてよさそうじゃない?」
「これ美佳も見たいって言ってたよね!」
「うん!すっごく良さそうじゃない?」
「ラブ系かぁ〜良いねぇ!悠太たちはどう?」

悠太はきゃぴきゃぴした女の子パワーに圧倒されていた。
「え?あ、良いんじゃね?」
「俺はなんでも良いっス!!」

「じゃぁ決まり!!」
そして4人はチケットを買って館内へ入った。
「…うわぁ!結構人いるね〜!席あるかな…。」
「あ!ゆき!あっち空いてるぜ!あ〜でも2人分だなぁ。」
「あ!あっちも空いてる!…4人で座れる席は…ないみたいだね。」
「いいじゃん!別々でも。じゃぁゆきと俺はあっちな♪」
「おい!悠太それだと…。」
「タケ!いいじゃない♪私たちはあっち行こ!」
「ぅ…。浅川がいいなら…。」
「ちょっと!!今、浅川って言った?」
「あ!ごめん。その…だって悠太達もいるし…。」
明らかに美佳は怒っている。
「……ごめん!美佳!」
「クスッ よろしい!」
(やったぁ〜☆ゆきとデートみたいなもんじゃん!)
(タケと美佳うまくふたりっきり☆あたしって天才!?)
(タケからかうとおもしろいなぁ☆でもなんか…ちょっとドキドキしちゃうかも…)
(4人でも十分だったのに、ふたりっきりなんて、何しゃべったらいんだ!?あ〜…!!)
と、それぞれバラバラな事を考えてる4人をよそに、映画が始まろうとしていた。

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