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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 34


…けど、俺はこれからどうやってアピールすればいいんだ!?う〜ん…。映画にでもさそうか…。イヤ、遊園地のほうがいいかな…。けど、最初っから2人きりってのはなぁ…悠太のとこのカップルと一瞬に行くか…けど…悠太に話すのはヤダしなぁ。お!!田崎にでも美佳の好みを聞いてみるか!あいつら仲良いからな!

―――


昼休み

「田崎ー!ちょっと相談があんだけど、今いい?」
「タケ。珍しいわね〜!いいよ!屋上でも行く?」
ちょうど今は、悠太はサッカーの昼練、美佳はテニスの昼練でいなかった。


「で、何なの??相談って!」
「あのさ、美…浅川の好きなものってなんだか分かる?」
タケはどうしても美佳本人以外には“美佳”と呼べず上の名前で呼んでしまっていた。
「美佳の…?可愛かったり、綺麗な物は好きだよ?」
「もっと具体的に」
「ん〜よく雑貨屋行くしアクセとか好きじゃないかな…あと映画も結構好きだよ」
「そっか…」
「どうしたの?急に」
「いや、特に意味はないんだ…」
焦りだすタケにゆきもピンときたようだ。
「あ!」
「な、なんだよ」
「そっか、そっかぁ〜美佳をね〜」
楽しそうに一人で頷いているゆきを見てタケはまた焦りだす。
「た、田崎!ちっ違うんだって!別に俺は…。」
「今更隠しても無駄だって!…あ!そうだ!!協力してあげるよ!!」

協力……。それは有り難いかもしれない…!!でも…悠太にバレるのはぜーーったいヤダ!!!

「……。協力してもらうのは…いいんだけど…。お前約束守れる?口かたい??」
「ぅん!!!誓うよ!」
「ぜっったいダゾ!?……悠太には何も言うな!!あいつにはバレたくないんだ!」
「なんで?まぁ、そこまで言うなら言わないけど…理由は??」
「それは…言えない!!とにかく頼む!」
「OK!わかった!任せといて!」

田崎って、前から思ってたけど、姉御肌だよな〜。

「んでな。さっそくなんだけど、浅川をデートに誘いたいんだよ…。でも2人きりってどうも自信なくてさ…。どうすればいいと思う?」
「それなら〜!………………。」

コソコソ

「おお!!!それいいな!お前マジ天才じゃん!?」
「でしょ!?じゃぁそういう事で★決行は次の日曜日ね!」
「おう!マジあんがとな!あ!くれぐれも悠太と浅川には言うなよ!!」
「わかってるって!タケも頑張れよ!」
「おう!まかせとけ!!」

こうして悠太と美佳は何も知らずに日曜日が迎えられようとしていた。



――――
――

―土曜日の夜

「ゆきと映画なんて久しぶりだなぁ。明日何着ていこ…。」
これでもない、あれでもない、と服を選んでいるのは…美佳である。

一方

「なんでタケなんかと一緒に映画なんか見に行かなきゃいけないんだよ〜。明日はゆきとデートでもしようと思ったのに…。」
とグチを溢してるのは悠太である。タケが、どうしても!!と言うので渋々OKしたが、ハッキリ言って悠太は後悔していた。

そしてタケは…というと、

「………やべぇ。マジ緊張してきた…。明日うまくいくかな…。あ゛あ゛〜〜!!」
と部屋をグルグル歩き回りながら頭を抱えていた。

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