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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 30


ゆきの中からはとめどなく泪があふれでていた...
「ゆき〜いる〜?」
「美佳ぁ…?」
「あ、いた」
美佳はゆきの隣にしゃがみこむと、ゆきの頭を優しく撫でた。
「よしよし、泣かないで」
「美佳ぁ〜!」
美佳の温かさが身に染みてまた涙が溢れだす。

「美佳、体だけだったのかな?」
「へ?」
「悠太はあたしの体だけだったのかな?」
「……まだしてもいないのに何でそう思っちゃうのよ、ドラマ見すぎじゃない?」
「だってだって、覗いた次の日の朝からあいつ態度変わったもん!急に優しくなってさ」
「あたしも覗かれたけど別にあいつの態度は変わってなかったよ?」


「多分悠太君は前々からゆきの事好きだったと思うよ」
「うそ言わないでよ…」
「本当に思ったの!覗きとかキスとかがきっかけで気持ちに気付いたんだよ、きっと!」
「……」
「それに、体目当てだったら昨日のうちにヤられてるって…」

ゆきは昨日のことを思い出した。悠太はゆきの気持ちを考えていた。だから昨日、待つと言ってくれた事を…。
ゆきがハッとした顔をしたのを見て、美佳は微笑んだ。
「本当に大切だと手ぇ出せないんだってさ、男って」
ホントに…?不思議に美佳の言葉はゆきの心を落ち着かせてくれる。
「でも…、…わっ、私の着替えをみて…その次の日から、たっ、態度が変わったんだよ…?!」
ゆきは喉が熱く、泣きながらで上手く話せない。
そんなゆきに対し美佳は優しく背中をポンポンとなでてあげる。
「ほら、男の子って鈍感だって言うじゃない!?」
「…ホントに?、ホントにそうかな?」
ゆきは顔を上げ美佳を見る。
「そう。悠太くん反省してるし、許してあげてもいいんじゃない?」
…ん?美佳が悠太に優しい。仮にも…美佳も覗きをされた被害者でもあるのに……
ゆきは微妙な違和感を少しだけ感じたのであった。
う─…ん、気のせいかなぁ……。
「うん。ちゃんと後で話し合う。」
ゆきはそう返事をし、きちんと悠太と話し合いをする事に決心をした。

一方、悠太はというと……タケがフォローに入っていた。
「俺、さっき田崎にお前の罪が軽くなる様なコトちゃんと言っといたから大丈夫だよ!なっ?!」

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