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同級生
官能リレー小説 - 女性向け

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同級生 19



一方ゆきは…

「…なんか、お腹すいたかも…。炒飯でも作って食べよかな。」
そう言いながらキッチンへ行き、手際良く具材を切り、炒め、あっというまに炒飯を作り上げていた。インスタントのワカメスープも添えられていた。
「いただきまぁす。」
――― ピンポーン

せっかく食べようとしていたところなのに、来客のようだ。

――ピンポーン

「はいはい。今行きますよ。―――どちら様ですか?」
「あ…俺、じゃなくて!僕、筒井悠太ともうします。その…ゆきさん、いらっしゃいますか?」
え…?悠太?なんでこんな時間にくんの?だって学校は?ていうか…私、寝癖爆発だし!パジャマだし!ノーブラだし!!!マズイって!でも居留守は使えないし…。あ!私いない事にしちゃえばいいんだ!!

「ん゛ん゛。ゆきはいませんけど。」
「…そうですか。どこに行ったかわかりますか?」
「…え!?えーっと。コンビニじゃぁないかしら。」
「…じゃぁ待たせてもらってもいいですか?」
「え!?えーっと。………。」
「外でいいですから。じゃぁ失礼しました。」
ゆきは急いで部屋に戻った。取りあえずブラだけつけて、髪を手グシで整えて、玄関のドアを開けた。
「………!!なんだよ!いたのかよ!」
「………。うん。」
顔の腫れがひいてないのを気にして顔を上げる事が出来ない。
「さっきの…、おばさん?」
「ううん。私。」
「は!?居留守使おうとしてたわけ!?」
「てか、あんた学校は?」
「浅川にお前のとこ行けって言われたから…。」
「あそ。じゃぁ、もう学校行きなよ。バイバイ。」
そう言ってドアを閉めようとした。が、悠太に遮られた。
「ちょっと待てって。その…。悪かったよ。昨日は…。てか、こっち向けよ…。」
「ヤダよ!はなしてよ!」
「…っ!なんでだよ!?」
「…だって…今…ひどい顔…だし。」
悠太はぐいとゆきの腕を引っ張る。
「んなコトね─……あ、確かに。」
そして、ゆきの腫れた顔をマジマジ見て言った。
「何ソレ?ひどい!」
「嘘、嘘。可愛いよ。」
悠太のこの発言にゆきは言葉をなくす。怒っていたハズなのに、会いたくなかったのに……何で『可愛い』とか発言すんの?この男は…。
ゆきの頬はたちまちピンク色に染まる。
「…カワイイわけないじゃん!バカじゃん!?」
「ぷ。照れるなって!」
「ちがっ!!」
「だって顔真っ赤だよ。」
そう指摘されて益々赤くなっていくゆきの頬。
「……あれ?クンクン。なんか良い臭いがする。」
「ああ。…炒飯作ってたから…。悠太お腹空いてるの?」
実は言うと悠太はゆきの事で頭がいっぱいで朝ごはんが喉を通らなかったのだ。
「ちょっとな。」
「実はさ…。いっぱい作ってどうしようかと思ってたんだけど。悠太食べる?」

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