PiPi's World 投稿小説

同級生
官能リレー小説 - 女性向け

の最初へ
 13
 15
の最後へ

同級生 15

「ゆき可愛い!」
悠太はそう言って笑う。
も──…。悠太って無邪気なんだか素直なんだか…分かんない。ゆきは急な展開と言われ慣れない言葉に戸惑いながらも、悠太との間の空気の心地良さを感じていた。

日が暮れて──
「あ、もうこんな時間?!」
時計を見ながらゆきが言う。
「じゃ、送ってくよ。」
悠太の言葉にゆきは素直に応じた。



「もう着いちゃった。送ってくれてありがとね。」
「………。」
「…どうかした?」
「あのさ、あ…明日なんだけど、俺、試合でさ。そんで…レギュラー取れたんだ。」
「すごいじゃん!万年補欠だと思ってた!」
「おま…!それはないだろ〜。」
「ハハハ!冗談だって!」
「んでさ…。見に…来てくれないかな?あ!別に用事があるなら…しかたないけど。」
「ん。分かった!イイよ!応援に行くね!」
「マジ!?あともう一つお願いがあるんだけど…。」
「何?」
「シュート決めたら…き…キスして?」
「え…!?キス……?」
「ぅん。ダメ?」
「………。シュート決めたら…だよ?」
「てことはOK??ヤッタね!俺マジ頑張っちゃうよ!」
「クスッ。ゲンキンだね〜。まぁ頑張ってね★」
「ハイ。頑張りマス。明日9時に学校のグラウンドだから!」
「了解!」
「よし。じゃぁまた明日な!寝坊すんなよ!俺のスーパープレーが見られなくなるからな!」
そう言いながら悠太は自分の家に走って帰って言った。ゆきとの約束が嬉しすぎて落ち着いていられなかったからだ。

ゆきは自分の唇に軽く手を触れる。
シュート入れたらキスか…。悠太なら了解なんて取らなくても…いーのに。
ゆきは嬉しそうに走ってく悠太の姿を見えなくなるまで見ていた。


―――その夜

「あ!今気づいたけど、悠太と付き合ってるなんて友達に知られたら絶対からかわれる…。あ〜冷やかされるのヤダなぁ。でも、いっか!悠太の事好きだし…。」
一方悠太は…
「明日得点入れられなかったらどぅしよ…。でも、ああでも言っとかないと、ムラムラして襲っちゃいそうだったからな…。俺の理性頑張れ!」
悠太は情けないことに試合より理性の心配をしていた。

SNSでこの小説を紹介

女性向けの他のリレー小説

こちらから小説を探す