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♂と♀のラブゲーム
官能リレー小説 - 女性向け

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♂と♀のラブゲーム 4


あ!

誰もが息を飲んだ。
空気がピタリと止まった。

股間を蹴り上げられた治でさえも、舞の瞳を驚きの眼で開き、見た。

が、次ぎの瞬間「うっ・・」と治は唸ると、股間を押さえ膝を地面に着いた。
その姿勢のまま地面に崩れ、両手で股間を持ち上げるようにヒクヒクと悶絶していた。

「やだ・・なんかかっこわる・・」
「痛そぉーーーありゃー男にしか分からねー痛みだぜぇ・・」
「玉が降りてくるんの、待つしかないだろう?」

治を取り囲む生徒たちが、ヒソヒソと囁き合っていた。
しかし誰1人として、治に手を貸そうとする者はいなかった。

舞は不信に思い彼等を見回す。
彼等は一様に薄い微笑みを持って、保を見下ろしていた。
それは、治の薄い友人関係を如実に表していた。
理事長の権力をいいことに、それを好き放題に振り翳し、酷いことも随分とやってきた結果だった。

さすがに倒れ込んだ治に、手を上げる者はいなかったが、その代わり、手を差し伸べる者もいなかった。

ただ遠くから、冷ややかに治を見詰め、
それでいて、舞に喝采を送る訳でもなく、馬鹿な女もいたもんだと苦笑していた。

舞は自分がやったこととはいえ、この状況に堪らなさを覚え、治に手を伸ばした。
しかし治はそんな助けはいらないとばかりに、それを振払い、屈み腰で立上がると人垣をかき分けて行った。

「どこに行ったんだ?」どこからか誰かがぽつりと呟いた。
「便所だろ。男子便所。今ごろピョンピョン跳ねて、玉、下ろしてんじゃね?」
「天草治のそんな姿、見たくねー」
「面白いじゃん!今までさんざん好き勝手にしてくれたお礼に、そんな姿ネットに投稿してやろーか?」
「馬鹿言えよ。そんなことしたら明日は学校にはいないぜ・・」

「な!佐倉舞ちゃん!」
舞は名も知らない先輩の男に肩を抱かれた。

それは明日には舞が退学になるであろうことを意味しており、
自分は正しいかったとはいえ、今更ながらに治の股間を蹴り上げたことを後悔していた。

舞はそんなことには納得いかず、慌てて治の後を追った。
男子トイレの中を、行き交う男子に見てきてもらうが、治の姿は無かった。
諦める訳にもいかず、各階の男子トイレを隈無く探した。
それでも治の姿は無かった。
(そうえいば・・・)
舞は治を叩いた体育館裏を思い出した。
あそこなら人は来ないし、1人になれる・・・
舞は走った。階段を何段も飛び降り、授業の始まるチャイムもそっち退けで走った。

息が上がった。汗がブラウスを濡らした。
それでも舞は治と話したかった。話さなければいけないと思った。

雑草を踏み分け、体育館裏に着くと、金髪が目に入った。
(よかった・・いた・・)
舞は治に進み寄り、"あ"っと、その歩みを止めた。

後ろ姿の治の足元には、制服のズボンと色鮮やかなショッキングピンクのパンツが
脱いだその姿のまま、丸まっていた。
(やだ・・)
舞は咄嗟に身を屈め、その姿を隠した。
アレ?・・とでも言いたげに治はその身体を反転させたが、
足元の衣類に絡まり、バランスを崩し、その身体を地面に向け倒れ込んだ。

舞は自分の存在を認識されなかったことにホッと胸を撫でおろしはしたが、
倒れ込んだ治の姿を見て、頬を赤らめた。

膝を広げ、仰向けになった治のシャツの裾は捲れ上がり、治のモノは丸々と晒されていたのだ。

そこは頭髪を金色に染め上げている治からは、想像もできない程の黒々とした、恥毛を貯え、
自慢していた割には、使い込んではいなそうな色淡い、綺麗な陰茎が垂れていた。
しかもそれは、包む皮が全体を覆っていたのだ。

舞はすぐさまに携帯を構えた。
こんなことはしたくはないが、そっちが"退学"という汚い手を使ってくるのであれば、
こっちだってこのぐらいのことはしない訳にはいかなかった。

舞はそっと治の全体像を携帯に納めると、次ぎにはその恥部に向けズームした。

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