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〜妄想しちゃお♪〜
官能リレー小説 - 女性向け

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〜妄想しちゃお♪〜 3


(いい過ぎたかしら?)
美月は思わず飛び出した、自分の言葉を直ぐに打ち消した。
「冗談よ冗談。気にしないで」
動揺を気付かれないように、いたって平常心を装った。

「構いませんよ。幸いお客様はお二人しかいませんし・・
奥のコックも休憩に入っています。この店には我々3人しかいませんから。」

ウェイターは美月と留香ニッコリと微笑むと、エントランスのドアを施錠し、ブラインドを下ろした。
そうしながらもウェイターは、膝下まで隠していたソムリエエプロンを解いた。
「お客様、これでよろしいでしょうか?」
白いシャツと黒いスラックス姿に、ブラインドから零れる明かりが、ストライプ模様を作っていた。

美月と留香は目を見合わせた。
そしてニヤリと微笑むと、小分けにされたケーキをぱくりと口に入れた。

「せっかくなんですも、上のシャツも脱いでいただけない?」
留香はティーポットから紅茶を注ぎながら、それでも目はウェイターの青年に向けながら言った。
“ちょっと言い過ぎじゃない?”・・・美月にその思いはあった。
しかし…「はい。分かりました。お安いご用です。」

青年は、留香の要求にすんなりと応じ、褐色の引き締まった上半身を露にした。
美月はそんな青年に驚きながらも、
“この男は見られるのが好きな、ナルシストなのかも?…”という思いが頭を過った…

「素敵な身体だは。鍛えてらしゃるの?」
「ええ。ジムに通っています。」
(やっぱり・・・)
「筋肉出して、見せてちょうだいよ」
「こうですか?」
青年は慣れた動作で、ボディービィルダーがするようなポーズを決めて見せた。

「惚れ惚れしちゃうは!太腿もすごいのかしら?」
「はい。それなりには鍛えています。」
青年は誉められたことに、気を良くしたのか、その笑みは高揚していた。

「見せて欲しいは・・」
(言い過ぎよ・・)と言わんばかりに留香の靴先が美月の脛を蹴った。

しかし青年は臆することなくベルトを解くと、スラックスのチャックを下ろした。
薄い布地のスラックスはバックルの重みでストンと床に落ちた。

顔を覆う前髪をかき上げ、2人に開き直る青年の、そのボクサーパンツに美月は気恥ずかしを覚えた。
それがブラックであったならば、こんなに動揺はしなかったかもしれない。
ましては、ゆとりのあるトランクスであったならば、直視しても何の抵抗も無かったかもしれない。
しかしそれは、身の丈の短いローライズで、しかも、その形をモッコリと表すホワイト色のボクサーパンツだった。

美月は目のやり場に困り横を見るが、留香はそんなことには動ずること無く青年を見ていた。

「すごいセクシーなパンツね。いつもそんなの履いてるの?」
留香は薄く微笑みながら、フォークでパンツを指差しながら言った。

「いえ、たまたまですよ。普段はユニクロの冴えないのばっかりですよ。」
「今日でよかったってことね。で・・見せたかった?」
「え?」
美月は留香も青年のナルシストぶりに気づいているのだと分かった。

「そんな特別なパンツ履いているだも、誰かに見せたかったんじゃない?」
「え・ええ・・・まあ・・」
「ちゃんと見てあげるから、筋肉出して回ってちょうだいよ!」


美月も留香もこの状況に酔っていた。
年上の、しかも飛切りのイケメンな青年が、自分たちの下僕のごとく、言う通りに動くのだ。
さながらセレブな女王様にでもなった気分に浸っていた。
しかしながらそれは一方的な強制では無く、確かにこの青年もこの状況を楽しんでいるのだ。
そのことが、美月と留香を安心させると共に、欲望を増長させていた。

青年はパンツ1枚の姿で腹筋の括れを際立たせながらポーズをつくっている。
ボディービルダーに憧れているのだろうか?
しかしその身体にはそれ程に筋肉がついている訳ではなく、
薄らと全身に貼り廻らせているに過ぎなかった。
それが返って、青年の美しさを際立たせ、親近感を抱かせるものだった。

「後ろ向いてよ!」留香が声を上げる。

青年はポーズを作ったその姿のまま身体を反した。
何処からが尻で、何所までが腿なのか分からない程に、引き締まった小降りな尻に
白いパンツが食い込んでいる。

ゴクッ・・・

美月は思わず喉を鳴らした。

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