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公衆便女
官能リレー小説 - SM

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公衆便女 7

「なんかお前さん、いままでの女と違うから、なんか淋しい感じが、共感できるっていうかさ」「そうなの?わかんないけど・・」「どういう理由でここに女が連れてこられるかわかんないが、代わりを見つければいいのか?」「うん・・・私も急に引きずられたから・・って、おじさん助けてくれるの?」「・・なんかよ、わかんねぇけど、男を見せるときかな?って思うのよ」
「おじさん・・・でも、私以外に、こういう思いする女の人が出るって思うと、悲しくない?」「お前さんがなんも犠牲になる必要なんてないべ、ロクでもない女はいっぱいいるぞ、世の中」「でも・・・」「いいや、おれに任せろ、後でな」
ホームレスはそういってトイレを後にした。
淳子が便女になって初めて交わした人間らしい会話。淳子はホームレスの人間性に触れ、心から涙を流した。
その日に限ってはだれもトイレを訪れるものはいなかった。
その夜、日付が変わる瞬間。ホームレスの男の一世一代の勝負だった。
以前、ホームレスの男が拾おうとした捨て弁を、目の前で半笑いの表情で踏み潰したコンビニ店員の女、榊 奈津(22)の帰宅途中を男は後追いした。そして、例のトイレの前を通過する瞬間、後ろから殴り飛ばし、トイレに蹴り込んだのだ。
「きゃぁああああああああ・・・!」
奈津の悲鳴がトイレへ鳴り響いた瞬間、管理人が姿を現し、淳子の身体の固定を解いた。

淳子はホームレスの男が用意したぶかぶかの黒い襤褸のジャージ上下を全裸にまとい、裸足のままホームレスの男と闇に消えた。
淳子はその後、某区某所のホームレス街で、日雇い労働に出かけた男の帰りを待つ若妻生活を送っている。お互い戸籍も住所もどこなのかわからないが、事実上は夫婦も同然である。
雨が降ればダンボールの中で垢塗れの身体を寄せ合って交わり、仕事が無ければ空き缶拾いに精を出す。16歳のホームレス女、淳子の垢黒い顔の微笑みは、榊奈津のあの日の半笑いと、ちょうど180度反対側に位置するものだと、妙に哲学的になるホームレス男だった。

榊奈津は淳子に入れ替わり、便女としての生活が始まった。

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