スレイブ ゲーム 39
これもスレイブゲームの一つでキャットファイトと呼ばれるものである。
通常のものとは違い殴る蹴るといった行為はNGで互いに相手の身体を責め合い失神するまで逝かせた方が勝者となる。
細かいルールもあるのだか今回は割愛しておこう。
パーティー会場には主人と奴隷がテーブルを囲み調教談義に華が咲く。
「先程のステージ素晴らしかったですよ」
恭司が会場に入ると自然と人が集まる。
「いえいえ、運がよかったんですよ」
挨拶が一通り済むとお互いの調教方針や調教方法、の話になる。
調教師は大きく分けて二種類に分類される。
『愛玩動物』(ペット)を奴隷に求めるもの。
『人形』(ドール)を奴隷に求めるもの。
しかし、根底に流れる『芸術家』(アーティスト)としての部分は両者共通なのである。
そのため嗜好の合うものどうし如何に奴隷を美しく仕上げるかで盛り上がる。
ここで開発された技術が美容整形や医療に活かされる事も少なくなく、奴隷たちは世界最高水準の技術で美しさに磨きをかけられていくのである。
「やあ、橘君今回はおめでとう」
恭司に声をかける男の名は神宮時 司(じんぐうじ つかさ)。
彼は恭司の幼なじみであり、神宮寺製薬の二代目である。
また、身体改造薬の開発者としても非常に優秀で恭司を始め大きくの調教師が彼の作った薬品を愛用している。
「司、君の薬がそれだけ優秀だってことさ」
「お世辞でもうれしいよ。」
「そういえば、新しい薬ができたんだって?」
「ああ、実用的ではないから恭司には薦められないけどな、こいつがその薬の実験をした奴隷だよ」
司がリードを引くと人ごみの中から奴隷が顔を出す。