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―EDEN―
官能リレー小説 - SM

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―EDEN― 3


―Lady's Club EDEN―は
SMホストクラブで会員制。店の事は他言無用。信頼できる人のみ招待状で案内できる。
ロビーでその日、指名したいホスト達を全裸の写真付きファイルで選ぶ。そのファイルにはホスト達の全てが記されている。ファイルは2つ。サディストファイルかマゾヒストファイルがある。サドの女性はマゾヒストファイルから、マゾの女性はサディストファイルからホストを選ぶシステムになっている。

一通り説明が終わると店長が2つのファイルを広げた。サディストとマゾヒストファイルだ。

「さて、華澄様。華澄様はどちらのファイルからご指名なさいますか?」

店長は笑顔で聞くが、華澄は戸惑いを隠せなかった。

「…っ…。」
《そんなの…急に聞かれても…ってか今更断ったらいけないのかな…?嫌だ…SMって、ヤバイ事させられるんじゃないのかな…》

「ふふふ。大丈夫ですよ。そんなに心配なさらないで下さい。必ず貴女様を楽園へエスコートさせて頂きますよ。」

店長の砂糖菓子みたいな笑顔に不思議と不安が消えていった。華澄は気持ちが楽になり嫌だという感情がなくなっていた。

「…じゃあ、サディストファイルから…」

「かしこまりました。華澄様はマゾヒストにございますね?」

店長の率直な質問に華澄は顔をゆでダコのように真っ赤で頷くだけだった。
店長は笑顔を崩さずにサディストファイルを広げた。

「さぁ、華澄様。ご自由にお選び下さいませ。」

華澄は手渡されたファイルをじっくりと見た。
ファイルにはホスト達の氏名、年齢、身長、体重、血液型、趣味、性癖、どんなプレイが好きかなどが書かれていた。その中で華澄の目に止まった男がいた。

「…。この人を…」

「はい。咲夜(サクヤ)ですね。かしこまりました。蓮。」

「はい。」

店長は蓮を呼ぶと蓮は電話をかけ、華澄に1枚のカードを手渡した。カードをみると番号が書かれていた。

「これは部屋の番号です。どうぞ。」

蓮が礼をすると店長も軽く礼をした。そして華澄はカードに記されている番号の部屋へ向かった。

「…あった。ここだ。」


ゴージャスなドアの前に立ちすくみ深く深呼吸をする華澄。

《…ふぅ…。大丈夫かな…写真で見たカンジでは優しそうだったし…23歳って書いてたな…ドキドキしてきた…》

華澄は逸る鼓動のたかなりを押さえてドアノブに手をかけて開いた。中には、写真より遥かにカッコイイ男がいた。

「ようこそ“EDEN”へ。ご指名ありがとうございます。咲夜です。」

「…ど、どうも。華澄です。」

華澄はあまりにもカッコイイので驚いていた。

《うわぁ…マジ?マジで23?カッコイイ…ってか凛々しい…》

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