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年下女子におもちゃにされるか弱いおじさん
官能リレー小説 - SM

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年下女子におもちゃにされるか弱いおじさん 3

周りを気にしながら、彼女の小さな肘を、低い位置で何度か叩く。寂しそうに振り向いた彼女にだけ伝わるように、緊張を隠しきれないまま軽く目で頷いた。(いいんですか?)というように、彼女の目がぱっと輝く。

「今度ね、今度……」囁く自分の声が少し震えているのが情けなかった。慣れていないのはどっちなのか……。彼女はほんの少し戸惑いつつも、嬉しそうに笑うと。ぺこっ、と可愛らしくおじぎをして、二次会の輪の女の子達に加わっていった。自分はそれを見送りながら、いつになく浮ついた気分で家路に着いた。二つ年下の恋人への、わずかな罪悪感に見ないふりをしながら……

しかし本当は彼女は知っていたのだ。自分がけして断らないことを。しおらしさも、うぶな誘い口も、落ち込んだ横顔も、振り向いた時の輝いた瞳も、全て自分をからめ落とすための巧妙な演技であったことに気づくのはだいぶ後のことだ。

その晩、何週間がぶりに1人自慰に耽た…

30代半ば迄は毎日でも行えた行為も、30代後半になるに従いその回数は減少し、40代に入った今では月に何度かやるに過ぎなくなっていた。
それは恋人とのセックスも同じだった。
セックスレスという言葉が胸に痛く突き刺さりながらも、自分たちは草食系なんだと、恋人をも自分の中では同系であると信じて、納得もしていたのだ。
とはいえセックスに興味がない訳では決して無かった。
身体が小さいからといって精通を迎えたのだってごく一般的な年齢であったし、初体験だって10代の時に済ませていた。
今迄経験した人数だって、40代の男の平均値はいっているに違いなかった。

ただ身長が低い…そのことを除けば自分はごく普通な男に過ぎなかった…
性癖に関してもそれは同じだった。
特別に偏った趣向を好む性質も持ち合わせてはいなかった…
少なくともそう思って疑う事もなかったのだ…彼女に出会う迄は…

携帯の動画から流れるAV女優の姿が彼女に重なる…
その事にどこか罪悪感を抱きながらも、脳裏からそれを消し去ることは出来なかった…
次第に昂る興奮を抑えきれずに腰を上げ、懸命に扱き上げる…
"うっ…"
低い唸り声と共に解き放なたれた精液は10代の如く飛翔し、自らの頬を妖しく輝かせた…

次の朝…久しぶりの朝勃ちと共に目覚めた…
昨晩1人慰めたというのにまだ若いな…と、呆れながらもどこか安心する部分もあった…
フローリングの床に放置したままになっていた自慰残骸のティシュを拾い集めトイレに流す…
朝勃ちが治りきってはいない竿を無理矢理に便器に向け、尿道が狭くなったそれに力を込めて尿を出す…
ふぅ…
多少の残尿感は残るものの致し方ない…
洗面台で髭を剃り、髪をワックスで整える…
本当ならば、昨夜の自慰行為で自らの精液を浴びた身体を清めたいところではあるが、時間がない。
まぁそんなことお構いなしだった若い時分を思い出し、スーツに腕を通した。

通勤時間の電車は混み合っていた。
コロナ禍で人が居なくなった頃が今では懐かしくも感じてしまう。
揺れる車中に身を寄せてくる男子高校生…
艶のある髪からはシャンプーの香り嗅ぎ取れるほどに、互いの身体を密着せざるおえないこの状況は、コロナ前と何ら変わることはなかった。

素知らぬ顔で車窓を眺めるしかないこの異常ともいえる状況下で、脇腰に感じる違和感…
それは明らかに前にいる高校生の股間であって、それは明らかに勃起していることが分かった…
身体を擦らそうにもこの混雑では叶わず、とはいえこの少年を諫めることなど出来る筈もなかった。
顔を赤らめた少年を見ると、この勃起は不可抗力であって、それは自分にも覚えがない訳ではなかった。
同じ男としてせめても救いと思い、自分の身体に当たっているその勃起を他者から見えないように鞄で隠してあげる…

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