僕の彼女 26
そんなことを思ったせいで、まるで白坂さんにバックを突かれているようなの気がしてきてしまう;…
これはマズイ;…
今まで男相手に欲情なんかしたことが無かっただけに、その妄想にえらく戸惑ってしまう;…
これじゃ二人の思うつぼだよ;…
「あぁ〜ぅぅん〜!海ちゃんの益々大きくなってくるうぅ〜!」
翼さんのその言葉に僕は慌てる;…
そう;…一度沸き上がった僕の妄想は留まることを知らずに、組倒している翼さんの姿さえも白坂さんになっていたのだ…
ぁぁ白坂さん…
犯し犯されるこの状況の中で、僕の頭の中では二人の白坂さんとセックスしているようなもんだった;…
浮遊感や委ねる快感に支配される一方で、白坂さんに僕が男だと知られれば、彼から見れば『葉月メイ』をつまみ食いしていた悪いオカマだと思われる。
最悪の場合、怒れる女性スタッフと徒党を組んでリンチされたり、文字通りガチホモのAV事務所に売り飛ばされるかもしれない。
翼さんの爆乳に顔を埋めてみると、柔らかさと乳肉の圧倒的な感触にサキさんと彼女という理解者であり社内で力のある女性の庇護を受けるのが僕と麻衣子の為だという当初の思惑を想起する。
「二人共、メロメロね。このまま天国に行っちゃいたいでしょ!ほら、ほら、イッてもいいのよ」
サキさんの煽りで、僕と翼さんはその時を迎えてしまう…
この身も心もオンナにされてしまったセックスを、本当はもっと楽しんでいたいところではあるんだけど、男には射精という行き止まりがあるのだから仕方ない;…
せめて最高に気持ちいい射精を迎えたい…
僕はサキさんに負けじと懸命に腰を振りながら、頭の中ではまた白坂さんのことを妄想する…
現実には白坂さんと寝ることにはいろいろ問題があるけど…考えるだけだっら許して貰えるよね;…
「ああ!イキますぅ…!」
「わ、私もぉ…!海ちゃん……一緒にぃいぃぃぃ!…!!」
サキさんはそう言うなり白目を剥き、身体をガクガクと痙攣させてきた…
「あっ!……………………!」
こうして僕は、翼さんにバックを犯されながらサキさんの中に全てを解き放った…
二人と関係してしまったことは、やっぱり麻衣子には申し訳なく思いながらも、それよりも何よりも…男である白坂さんを思いながらイッてしまったことへの…何とも言えない罪悪感を抱いてしまう…