芸能人妄想 4
そこが排泄のための器官であることを見る者に忘れさせる程の咲の精緻なアヌスに二人は文字通り息をのんだ。細かい皺を放射線状に刻み込んだ窄まりはほんの直径2センチほどの余りにも小さな菊花であった。あの奇跡のグラビアを思い起こせば、まさにあのTバックの最も細い部分にかろうじて収まるサイズなのだ。これを奇跡と呼ばずしてなんといえばいいのだろうか。いや、邪推が許されるのであればあの時の咲の姿を焼き付けたフィルムのネガにはTバックの脇からアヌスが顔を覗かせていた可能性さえあるのだ。勿論そんな写真は掲載前の咲の事務所の厳しいチェックを潜り抜けることが出来ずに修正の憂き目にあったに違いない。そもそもあんな細いTバックにぴったりとアヌスが収まる事など有り得る筈が無かった。
細かい皺が収斂するアヌスの中心からほんの僅かに鮮やかなベビーピンクの内側が覗けた。
「こっ、これが咲ちゃんのお尻の孔ッ……」
余りにも辛い現実から目を背けようとしている咲の耳にも少年の呟きが響いた。ようやく咲は彼らの視線が自分の排泄器官に集中していることに気付かされた。
「いっ、嫌ッ!!」
己が身を隠そうとするかのようにアヌスがキュウンと収縮した。だが可憐な裏菊が身を隠す場所など白い尻肉の谷間には存在しなかった。まるで唇を尖らせたかのように窄まりの中心がギュッと突き出される。引き絞られたアヌスはキリキリと絞り込まれて菫色に変色した。表情豊かな咲のアヌスに二人は目を見張った。
(こっ、ここから咲ちゃんが毎朝毎朝太いのをひり出してっ……)
(こんなに締りの良さそうな肛門括約筋でウンチを切断しているんだッ!!……)
二人の思考は期せずして咲の排便姿を妄想していた。もう彼女は彼らの手中にあるのだ。いずれはそんな場面も現実に見る事も叶わぬ夢ではないのだ。変質者の汚名が冠せられる危険を冒しただけの見返りとしては十分すぎる程の成果だった。
咲にとっては余りにも長い恥辱の時間だった。花も恥じらう美少女があろうことか同じ年頃の少年の目の前で秘められるべき排泄器官をさらけ出しているのだ。いっそのこと気を失ってしまえればどんなにか楽だっただろう。しかし見掛けによらず気丈な咲にはそれすらも叶わないのだ。
少年たちの辱めに為す術も無く、ひたすらに頭を振る咲には自らの躯の変調に気付く余裕があろうはずもなかった。
彼らの視線が集中する排泄器官を発信源とする痛みにも似た痺れが彼女の下半身に広がっていく。咲のおんなの中心からじわりと熱いものが溢れだしてくる。目敏い少年たちが咲本人が気付くよりもいち早くその異変に反応した。