弱小事務所の憂鬱!? 16
そう言って、私は浴室を出て部屋に戻った。
これで愛美が来なかったらそのまま寝るだけだ。
すぐに来たなら…まあ、そのとき次第だ。
…それから10分ほど経っただろうか。
私が寝ようと思った、そのとき
「晋也…起きてる?」
「…入って来い」
制限時間ギリギリ、といったところか。
愛美が部屋に入ってくる。
バスタオルを身体に巻いただけの格好で。
…当然かもしれないが、普段よりも色っぽく見える。
髪をてっぺんでまとめた姿は、私もあまり見たことがない。
だが、これも可愛らしいものだ。
「晋也…」
「まあ、ギリギリだな」
上気した肌が、ほんのり赤く染まる。
その色気に、思わず反応する部分はいきり立ちそうだ。
「晋也…もう我慢できない…」
愛美はバスタオルを捨て、一糸まとわぬ姿で私に跪く。
スレンダーでしなやかな身体があらわになる。
風呂上りの身体は、いつも異常に艶やかで、色気も倍増している。
「晋也…」
愛美は私の胸に飛び込み、バスローブの紐を解き始める。
いつもなら抵抗するところだが、今夜は別だ。
こんなに激しく求めてくる愛美の姿は、なかなか見ない。
「ふふっ、もう元気じゃない…」
さらけ出された私の分身を前に、愛美はうっとりと甘い声を上げる。
「ああ、もう、晋也、素敵ぃ…」
愛美はうっとりと、メスの声を上げ、私の分身をしっかりと握り、それにそっと口づけする。
それだけで股間は一気にムクムクと膨れ上がる。
エロゲで見せる、あの声が、こんなに間近で聞ける。
物凄い自慢かもしれないが、反面恥ずかしいし、私一人独占していいものかと疑問に思うことも。
「いただきまぁす♪」
しかし今、愛美に私の心の声は届いていない。
言うとすぐに、私の分身にむしゃぶりついた。
一度しゃぶり付いたら最後、愛美は一心不乱に私のモノを求め先端から根元まで丹念に舐めまわす。
「んっ、くっ、んんっ」
いったいこれまでに何人の男に同じ行為をしてきたのだろう。
デビュー前、高校生の頃からエロゲに声を当てていたというが、その頃にはもう経験済みだったのだろうか?
快感が襲い来る中、私は想像をめぐらせた。