瑠璃子ちゃん☆ 87
「せ、聖子さん…なんでそんな事するんですか?」
「ふふっ、知りたい?」
「は、はい…」
「他の子には言わないって、約束できる?」
「は、はい…」
「じゃあ、教えてあげる。実は私…レズなのよ」
「えっ…」
聖子さんの発言に私は言葉を失いました...。
何も言えない私に、聖子さんは少し困ったような、寂しそうな顔をしました。
「…そうだよね、仕方ないよね。私が普通じゃないから…」
「そ、そんなことは…」
そういう人もいるというのは知ってます。
女の子しか愛せない、でもまさか、私の身近なところにそんな人がいるなんて思わなかったのです。
「瑠璃子ちゃん、ごめんね…私のこと、軽蔑したでしょう?」
「そんなことありません!聖子さんがどんな人であっても、私の尊敬する人には変わらないんですから…」
「ウソ!ウソよ!・・・口ではそう言っても心の中では私の幻滅してるに決まってるわ!!」
小さく頭を振りながら、聖子さんは震える声でそう言う。
「ウソではありません!」
「だったら…私のお願い聞いてくれる?…」
聖子さんは私の耳元で囁き始める…
「……って」
「そ、それを私に言えと?」
「それで………させてほしいの」
こ、この人は…本物のレズビアンですねっ…!!
「しょ、正直言って恥ずかしすぎますっ」
「それを乗り越えてこそよ、瑠璃子ちゃん」
私は聖子さんのお願いに戸惑っています。
しかし、そのお願いを断ってしまえば、聖子さんを裏切ることになってしまいます...。
「分かりました」
私は覚悟を決めて、聖子さんのお願いを聞くことにしました。
「聖子さん。私は聖子さんの事が好きです。だから私と付き合ってください!」