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瑠璃子ちゃん☆
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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瑠璃子ちゃん☆ 67


「そ、それはそうですけど…」
「だから今のうちに対策をだな」
「はあ…」
そのまま先生の後について移動します。
…若くて、かっこいい先生なんですが、夢のこともあって少し心配になってました。
私のことを心配してくれるのはいいんですけどね…

「ところで今更だが今日、仕事は大丈夫か?」
「ええ、今日と明日は入っていません。今のところは、ですが」
「そうか。これから先、休みが無いとか寝る暇も無いなんて事も無いとは限らんが、せめて高校はキッチリ卒業してくれよ」
「そうですね。大学に行くかは分かりませんが、せめて高校は卒業したいですね」
その後も世間話をしていましたが、目の前の先生が立ち止まりました。どうやら目的地に着いた様です。

『進路指導室』
…いや、まあ、私の進路なんてね…
「ちょうどここが空いてただけだから、特に意味は無い」
先生はそう言ってプリントの束を渡します。

「この前までお前、海外に行っていたよな、その間の休んでいた分を補うために作ってきたんだ」

「別にココ迄する程長く休んでは……」
「今後の事も考えてだからな」
「でも、全教科ですか?」
「細かい事は気にするな。他の先生方の協力も得てある」
「何もそこ迄しなくても」
「何言ってんだ。例えば山崎がバカキャラでテレビや雑誌で活躍する様になったらウチの評判や面子に関わるんだぞ」
「評判や面子?」
「あんなバカが通っている学校。あんなバカでも入れる学校。と言った感じで先生方や生徒達。更には学校全体の質を疑われかねん」
「うっ」
「少々大袈裟かもしれんが一般生徒よりかは世間に注目されやすいからな。山崎の活動、活躍の仕方次第では来年度以降の入学希望者数にも影響が出かねないからな」
「まあ、確かに」
「まあ、この程度の便宜なら問題無いだろう。成績を操作する訳でもないしな。何より皆の評判にも影響が出るかもしれんからな」

…返す言葉がありませんでした。
私だって、おバカキャラで売るつもりなんてありませんし、そこまで勉強ができないわけでもないと思っていたので…
…結局学校や自分たちの保身のために私は使われているのでしょうか。少し納得がいきません。
…しかし、私には口答えする勇気もなければ論破する説得力も持っていません。
ここは仕方なく従うしかないのでしょう。

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