PiPi's World 投稿小説

或るアイドルの末路
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

の最初へ
 1
 3
の最後へ

或るアイドルの末路 3


「そ…そんな…」
裸の上にTシャツを着た桃子は話を聞き終えると、にわかには現実を受け入れがたいという表情をしていた。
「そっかぁ…いつかはと思ってたけど、ついに私もAVデビューだぁ…あははは」
桃子は笑ったが、その笑顔が無理に作った物である事はすぐに分かった。
俺は何だかもうたまらない気持ちになって、気が付くと目の前の桃子をギュッと抱きしめていた。
「キャ…!!さ…佐久さん!?」
「すまん桃子!俺の力が足りないばっかりに…!」
「あ…謝らないでよぉ。佐久さんは悪くないよ…。佐久さんが私に仕事を回してくれるようにってテレビ局の偉い人達に頭下げてくれてたのも知ってたし…これは全部私の力不足なの…そんな事されたら…私…う…うぅ…うわあぁん!!」
桃子は感極まって幼い子供のように泣き出してしまった。
「も…桃子…」
「このバカ!」
「イデ!な…何するんすか!?千々子姐さん…」
千々子姐さんのゲンコツを喰らった俺はタンコブをさすりながら姐さんを見た。
「やかましい!お前が泣かせてどうすんだ!だいたい何なのよアンタ達!?たかがAV堕ちぐらいでこの世の終わりみたいな顔しちゃってさ!AV界にも人生はあるって言ったでしょう?」
「それは姐さんみたいに自由に生きてる人のセリフでしょ…イデ!」
ゲンコツ二発目。
「ふぅ…こうなったら実際に見てみるのが一番良いわね。私これから撮影の仕事が入ってるから、アンタ達に見学させてあげるわ」
「「えぇ!?」」
あまりに突拍子の無い提案に俺と桃子の声は思わず裏返ってしまった。
「何よ?どうせ仕事無いんでしょ?」
いや、そういう問題じゃないよ…。

数十分後…千々子姐さん、桃子、俺の三人は都内のあるマンションの一室に着ていた。
「こ…ここでAVが作られるのかぁ…初めて見た…」
もっとちゃんとしたスタジオとかかと思っていたのに…。
普通のマンションの一室である(ちなみに防音対策はバッチリ)。
部屋には既に三人の男がいた。
監督らしき初老の男。
カメラマン。
そして男優である。
男優は筋肉ムキムキの爽やかな二枚目だった。
「よぉ、千々子!相変わらずの爆乳だな。そっちの二人は…?」
監督らしき男はそう言いながら姐さんの胸を揉んだ。
あぁ…!
俺が密かに時々オカズに使っている憧れの姐さんの爆乳を…!
チクショ〜!!
羨ましい!!!
「アァン…汚野監督ぅ…この二人は見学よ。今度AVデビューする後輩とそのマネージャー」
「あ、佐久 健です」
「も…百山 桃子です…!」
「桃子ぉ…?おぉ!この間お宅の社長が言ってた桃子ちゃんってのはキミかぁ!いやあ、キミも千々子には及ばないが、良い乳してるじゃないか!こりゃあ良い作品が撮れそうだな…あっはっは!」
どうやら桃子がAVデビューを飾るのはここ製作のAVらしい…。
真っ赤になって涙目になる桃子の肩を俺はそっと抱き寄せてやった。
「まぁ、見学ってんなら好きなだけ見てって良いよ。じゃあ撮影を始めようか!」
汚野(きたの)と呼ばれた監督がそう言うと、カメラマン、男優、そして千々子姐さんは撮影準備に取りかかった。
「わわ!!」
「キャッ!?」
思わず叫ぶ俺と桃子。
男優と千々子姐さんは何のためらいも無く服を脱ぎ捨てて裸になっていく。
ムキムキの男の裸とムチムチ爆乳の女の裸…惚れ惚れするような見事な男女の裸が現れた。
「何だ君ら、異性の裸が珍しい歳でも無かろうが…あ!ひょっとして二人とも処女童貞か?」
「あはは…」
俺は適当に笑ってごまかしたが実は童貞だった。
学生時代、一度だけ同級生の女の子と寝たが、挿入する前に出してしまい、中に入れた事は一度も無いのだった。
桃子はどうか知らないが、この様子からすると処女だろう。

かくして撮影が始まった。
俺達の視線はベッドの上で裸で絡み合う姐さんと男優に釘付けだった。

SNSでこの小説を紹介

アイドル/芸能人の他のリレー小説

こちらから小説を探す